🎧 らぶカル TL/乙女ボイス
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年の差、いとこ、そして「血が繋がってない」という一言
本作は、TL・乙女向けのシチュエーションボイス作品です。主人公の3歳年上のいとこである甘上虎徹、通称「虎にいちゃん」との再会から物語が動き出します。ピアススタジオで働く彼は、子供の頃よく遊んでくれた憧れの存在。疎遠になっていた二人が偶然再会し、昔のように優しく笑う彼に手を取られて彼の家へ——という流れから、二人だけの晩酌の時間が始まります。
作品の核にあるのは、長年抑え込まれてきた独占欲です。「俺たち親戚だけど……血、繋がってないでしょ」「昔はそれがすっごい悲しかったんだ」「けど、今はラッキーって思ってんの」——この言葉に、彼がどれだけの時間をかけてこの関係に向き合ってきたのかが滲みます。自己肯定感が低めで、損をしてでも場を和ませようとする不器用な性格。だからこそ、その殻が崩れていく過程に胸が締め付けられるのよね。
「子供のままの関係でいられるって…まだ、思ってる?」——この問いかけが全て
この一文は、トラック2のタイトルにもなっている核心のセリフです。彼は「子供のままの関係」を壊す覚悟を、この問いかけで主人公に委ねています。押しつけるのではなく、相手の答えを待つ。けれどその声には、何年も抑えてきたものが滲んでいる——そんな温度が想像できます。
そして彼はこうも言うのです。「俺ね、昔はそれがすっごい悲しかったんだ」。血が繋がっていないことを、昔は悲しんでいた。けれど今は「ラッキー」だと思っている。この感情の反転には、長い年月と、言えなかった想いが詰まっています。自己肯定感が低く、自分が損をしてでも場を和ませるタイプの彼が、それでも「今はラッキー」と言い切る。そのギャップが、たまらなく切ないのよね。
「甘噛み」「マーキング」「独占欲」——静かに溢れる執着の温度
虎徹のキャラクター設定には「甘噛み癖」「独占欲強め」「長年の執着」とあります。トラック4では「俺のものだって、わかるようにするから…」というセリフと共に、全身キス&甘噛みマーキングが描かれます。噛み跡をつけるという行為は、相手を傷つけるのではなく、自分がここにいる証を刻む行為。彼の不器用な愛情表現そのものなのよね。
また、キャストを務める恋津田蓮也さんのコメントにも注目です。「安心感を与える兄のような存在から、欲を隠しきれない男へ移ろう心情のグラデーションが難しくも楽しかった」——この言葉が、作品の温度をそのまま表しています。優しいお兄ちゃんが、余裕を失って、それでも必死に優しくあろうとする。その姿こそが、この作品の一番の見どころなのだと思います。





