📖 らぶカル BL漫画
発売日: 2026/09/20 | 著者: 弐一 | サークル: サバカンロッタリー | 74P
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地獄で性奉仕。しかも「自分を買い戻す」が目標。……設定だけで重い。この時点で既に執着の匂いがする。ユーク、悪魔に何を握られてる。
地獄で働く元詐欺師——「買い戻す」という名の執着
本作の主人公は、地獄に堕ちた元詐欺師のユーク。彼は「バッドナイト・カンパニー」という組織で働きながら金を貯め、最終的には自分のことを買い戻すことを目標にしています。ところが、ここでの「仕事」とは性奉仕を意味していました。騙してきた側だった男が、今度は身体を差し出す側に回る。この立場の反転そのものが、物語の背骨になっています。
タイトルにある「バッドナイト」は、善き騎士ではなく悪しき騎士。地獄という閉じた世界で、元詐欺師が悪魔の元に囲い込まれていく構造です。金を貯めて自分を買い戻す、という目標の裏には「今ここに自分は所有物として存在している」という事実があります。出口を探しているようでいて、その出口さえ組織の手の内にある。退廃的でインモラルな空気が、最初から最後まで漂います。
本編は72ページ。さらにFANBOXにて掲載されていたボス×部下の物語がオマケとして収録されています。本編で描かれるユークと悪魔の関係に加え、別軸の主従関係も同時に味わえる構成です。
「買い戻す」って言葉がもう。所有されてる前提の目標。ユーク自身がその矛盾にいつ気づくのか、そこが見たい。
見どころ
- 元詐欺師が「売られる側」に落ちる立場の逆転:人を騙して金を取っていた男が、地獄で身体を売る側になる。騙す側と騙される側、買う側と買われる側。その反転が物語全体の緊張感を生んでいます。ユークがどこまで割り切っているのか、それとも割り切れていないのか。心情の揺れが丁寧に描かれていくはずです。
- 「買い戻す」という目標が孕む矛盾:金を貯めて自分を買い戻す——この目標自体が、彼が誰かの所有物であることを前提にしています。自由を目指しながら、その自由さえ誰かの許可で手に入る。この構造が、退廃的で背徳的なテーマと直結しています。目標に近づくほど何かが崩れていく予感があります。
- ボス×部下のオマケ収録:本編のユークと悪魔の関係に加え、FANBOX掲載のボス×部下の物語が収録されている。主従関係の異なる温度感を同時に味わえるのは、この作品ならではの贅沢です。本編で重い関係性に浸ったあと、別の主従に触れることで、作品世界の厚みが増します。
こんな人におすすめ
- ✅ 退廃的・背徳的な世界観に浸りたい人。地獄という閉鎖空間で、逃げ場のない関係性が描かれます。
- ✅ 「所有される側」の心情をじっくり読みたい人。買い戻すという目標の裏にある矛盾に、静かに刺さるはずです。
- ✅ 主従関係を複数軸で味わいたい人。本編の悪魔×ユークと、オマケのボス×部下、異なる主従の温度差を一度に楽しめます。
これ、まだ広まってないのが不思議なくらい。設定の時点で強い。ユークが「買い戻す」と言い続ける限り、彼は誰かのものだってこと。その矛盾を抱えたまま、どこまで堕ちていくのか。……読む側も覚悟がいる。でも、これは読むべき。





