📝 DLsite TL小説
▶ 『代役の足を九年忘れなかった座頭に人形の足は主の息にだけ合わせろと仕込まれ、夜の人形部屋で呼吸ごと奪われ種付けのすえ孕まされ溺愛される人形遣いの話♡♡♡』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
九年間、代役の足から動かない——人形遣いの睦月と座頭・幸吉の関係
本作は、人形浄瑠璃の座を舞台にしたTL小説です。ヒロインの小田倉睦月は32歳の人形遣い。九年前、二十三歳のときに他座の急な代役として人形の足に入ったのが始まりでした。その舞台は一度きりで、名はめくりにも載らなかったといいます。しかしその足を客席から見ていたのが、座頭で主遣いの勝呂幸吉(44歳)でした。以来、幸吉は自分が主遣いをする人形の足に、睦月以外を入れていません。睦月は九年、左遣いへ上がれないまま足に居続けています。
作品を他と分けるのは、この「九年」という時間の重さと、役割が固定されたまま動かない構図です。頭と右手は幸吉、足は睦月——この分けは最後まで動かないと示されています。年の差、座頭と足遣いという立場の差、そして長い年月をかけて積み重なった関係性が、物語の軸になっています。
夜だけの稽古——「足は主の息にだけ合わせろ」という条件
ある晩、座の人形部屋で、幸吉は戸を開けたまま睦月に条件を出します。足は主の息にだけ合わせること。稽古は夜だけ、人形を挟んで背中合わせに立つところから始まります。吸う位置、吐き切る長さ、膝の落とし方まで直され、睦月は自分で息を決めることを取り上げられていきます。
人形の胴の向こうから幸吉の手が伸び、着物の合わせを割る場面があっても、睦月に許されるのは足を止めないことだけ。戸は開いており、幸吉は一度、帰っていいと言います。それでも睦月は残る——この選択が、その夜からの関係の始まりとして描かれています。稽古が行為に変わり、床に人形を寝かせたまま組み敷かれる夜が重なっていく展開です。
棚の奥の桐箱——九年ぶんの草履が語るもの
物語の鍵となるのが、人形部屋の棚の奥から睦月が出す桐箱です。九年ぶん、睦月が遣った人形の草履が、履かせ替えられないまま年ごとに納められており、蓋の裏には幸吉の名で年ごとの日付が書き付けてあります。誰にも見せない場所に、年ごとの記録が静かに残されていた——という設定が、この作品の執着の描き方を象徴しています。
千秋楽の翌朝、幸吉は人形を台に置きます。手を離したまま、睦月の息に合わせて、幸吉が足拍子を踏む。九年間続いた「足は主の息にだけ合わせろ」という関係が、最後にどこへ着地するのか。歳の差、主従、焦らし、そして溺愛——それらの要素が、人形遣いという職の描写とともに重なっていく構成です。
こんな読者に合う作品
- 身分差や年の差のある関係で、言葉にされない執着を読みたい方
- 長い年月をかけて積み重なる関係性や、動かない役割の構図に惹かれる方
- 焦らしやしつけの過程が、職の描写と一体になって描かれる作品を探している方
- 静かな熱量のある大人のTL小説を読みたい方
全82ページのR18作品です。人形浄瑠璃や三人遣いの描写は創作であり、実在の座・団体とは関係ないと明記されています。登場人物はいずれも十八歳を超えた大人です。購入・閲覧は十八歳以上の方に限られます。
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