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▶ 『育てた仔馬が走る日に馬主の恋人と他人の顔で貴賓席に並んだ牧場の厩務員が直線の歓声の下でクリ責めされメインレース後の無人の貴賓室で種付けされた話』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
「他人の顔」で隣に座る、馬主と厩務員の秘密
本作の軸になるのは、北の生産牧場で厩務員として働く恒吉睦美(39歳)と、彼女の育てた四歳馬の持ち主であり恋人でもある那須野宗範(52歳)の関係です。生産する側と買う側が付き合っていると知られれば「出来レース」と言われる。だから競馬場の貴賓室では、二人はあくまで「牧場の厩務員」と「馬主さん」のまま。人前でも隣に座りたいと言い出したのは睦美で、宗範は卓の双眼鏡を伏せたら手を引くという合図を一つだけ決めています。
恋愛の甘さだけでなく、立場の違いが二人の距離を規定している点が、この作品を他のTLと分けています。同じ部屋には場長、調教師、別の馬主夫妻を含む六人がいて、その視線のすぐそばで秘密の時間が進んでいく構図です。
レースの進行と重なる、卓の下の時間
物語は競馬場の一日の流れに沿って進みます。第九レースの発走前、始めてほしいと先に口にしたのは睦美自身。卓の下で宗範の指がスカートの上から脚のあいだへ降り、一点だけを責めはじめます。第十レースのあと、場長が振り向いて仔の飼い葉の食いを訊ねた瞬間、睦美の手が双眼鏡へ伸び、宗範の指はその場で離れます。人前で隣にいたいという願いと、見つかってはいけないという緊張が、同じ時間の中で同居しているわけです。
やがてメインの直線、睦美が育てた仔が外から伸びてくる。歓声が膨らむあいだ、彼女の手は厩舎で毎朝そうしてきたように宗範の上着の背を撫で下ろしている――という描写が、仕事と愛情と身体の記憶を重ねてきます。
人の引いたあとに残る、もう一つのレース
メインのあと、場長と調教師は馬を迎えに下へ降りていきます。一緒に降りれば他人のまま一日を終えられた。けれど睦美はあとから行くと言って、人の出払った貴賓室に残り、最終レースの返し馬を眼下に宗範と過ごします。全51ページ、R18作品として、着衣のまま、声を我慢しながら進む時間が描かれます。
「他人のフリ」を一日続けるという設定は、二人の関係を隠さなければならない立場の重さと、その分だけ濃くなる秘密の時間を同時に抱えています。歳の差のある大人同士が、合図ひとつで信頼を確かめ合う姿を追いたい人に向く一冊です。
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