【期間限定 50%OFFセール中!】 定価990円 → 今だけ495円(税込)|11/20 23:59まで
📝 DLsite TL小説
手順を明け渡すという一条から始まる、木地師と塗師の夜
本作は、木地師の中溝柚葉と塗師の親方・天満知嗣の関係を描くTL小説です。柚葉は二十七歳。父の代から椀の木地を挽き、塗師へ出す仕事を一人で続けています。そんな柚葉の木地を買い続けているのは知嗣ただ一人で、理由を尋ねても答えは返ってきません。
物語の軸になるのは、知嗣が柚葉に差し出した一条です。室の鍵を預かる代わりに、夜の塗りの手順をすべて明け渡すこと。室に入れる順、乾かす間、研ぎの深さ、上塗りの日。決めるのはすべて知嗣で、柚葉が決めてよいのは轆轤の前の厚みだけ。この線は最後まで動きません。
漆に負けた手が、柚葉の木地だけを握れるという設定
知嗣は四十歳。ある年から手が漆に負けるようになり、荒れた指では他人の木地の木目を読めなくなっていました。それでも握れるのは、柚葉が挽いた木地だけ。職人としての誇りと、手の不調を誰にも言わない姿が重なります。職人衆は親方と呼びますが、柚葉にだけは名で呼ばせます。
室では知嗣は手順と合図しか口にしません。柚葉は室の前で手を洗い直され、刷毛の持ち替えを一本ずつ直され、許しが出るまで木地に触ることを禁じられます。漆の匂いは洗っても指の腹から落ちず、夜ごと身体のどこかに移っていく。焦らしと主従の空気が、職人の手仕事の描写と地続きになっているのが本作の特徴です。
土用の夜に手順が変わり、器に刻印が二つになるまで
夏の土用、室の温度が上がりすぎた夜に、知嗣の手が震えて刷毛が止まります。柚葉は言われないまま刷毛を取り、知嗣が塗れなかった一枚を自分の手で仕上げます。以来、室の手順だけは知嗣が決め、最後の上塗りは柚葉の手が引き受ける形になります。そして秋、器の底に入る刻印が二つに増えるのです。
決定権は知嗣にありながら、最後の仕上げは柚葉の手へ。この変化が、二人の関係のどこを指しているのか。職人同士の線の引き方と、夜の室の距離感がどう重なっていくのかが見どころです。全76ページ、R18作品です。
こんな読者に合いそう
- 主従関係の中で、決める側と委ねる側の線がはっきりしている話を読みたい方
- 焦らしやしつけの過程を、職人の手仕事の空気と一緒に味わいたい方
- 溺愛と執着が、静かな口数の少なさの中ににじむ関係が好きな方
- 最後に二人の形が変わる瞬間を、じっくり見届けたい方
PRESENTED BY DLsite / Novelove Affiliate Program





