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上司であり義父である男が、復讐の刃を家族ごと巻き込んでいく
『義父と父~標的にされたノンケ警察官~3』は、警察官・桜庭将太を中心に、職場の上司であり義父でもある板垣、そして将太の実父・幸人の三人が絡み合うBL小説です。シリーズ完結となる本作では、良好な関係を築いていたはずの義父・板垣との間で、酔いつぶされたことを境に将太の運命が大きく変わっていくさまが描かれます。
この作品を他と分けるのは、単なる義父と義息子の関係にとどまらない、復讐劇としての骨格です。板垣は将太の父・幸人と同期でありながら、幸人に一方的な嫉妬心を抱いており、将太を娘の里香に紹介したことすら復讐計画の一部だったと示されます。家族として同居している相手が、実は父への恨みを晴らすための駒として将太を見ていた——という構図が、物語全体の底に流れています。
「従順になるように」と明示される、完結話ならではの踏み込み
あらすじでは、本話が完結であること、そして3話で将太がより従順になるよう、さらにハードにしつけられていくことが明言されています。第一章「夜宴」は温泉旅館、第二章「里香」はキャンプ場、第三章「父子」は自宅他と、舞台が章ごとに移り変わる構成です。第一章では父のそばで、第二章では里香の存在が絡み、第三章では「父子」の語が示す通り、将太と幸人、板垣の三人の関係が自宅という場で交わります。
登場人物の造形も、物語の圧を支える要素です。将太は27歳の真面目で明るい好青年で、父の背中を追って警察官になったという過去を持ちます。板垣は55歳、がっちり体型の上司で、将太より一回り以上年上の立場にある人物です。幸人は55歳で将太の父、家では怒ったところを一度も見たことがない穏やかな人物である一方、仕事では鋭い観察力で難事件を解決してきたエリート警察官と紹介されています。温泉旅行で将太が言いなりにされる姿を目撃し、怒りをあらわにした——という記述は、物語が家族の前で進行していくことをうかがわせます。
こんな読者に届く作品
警察官同士の職場関係と家族の同居が重なる設定、そして復讐と依存を軸に据えた関係性の変化を追いたい人に向く作品です。あらすじには、将太が板垣に弱みを握られて言いなりになっていく過程が示されており、立場のある年上相手に抗えず関係が組み変わっていく展開を求める読者に判断材料となるでしょう。全15000字程度の完結作で、シリーズを通して将太の変化を追ってきた読者には、第三章まででどこに着地するのかが気になる構成です。
なお、本作は18禁小説として公開されており、章ごとに過激な描写が含まれることがあらすじで示されています。性的な内容を伴う作品であることを踏まえたうえで手に取るとよいでしょう。
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