📝 DLsite BL小説
発売日: 2026/11/02 | サークル: ハレノチハレ | 34P
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タイトルで全部わかってる。わかってるのに、あらすじが妙に丁寧で文学的なのがずるい。……これは読む。
夜行バスという密室で、大学生の我慢が限界を迎えるまで
本作は、地方で開かれる学会に聴講するため夜行バスで遠出した男子大学生が、車内で尿意と格闘することになるBL小説です。交通費を削るために選んだ4列シートの夜行バス、肌寒い秋口の半袖、乗車前のトイレ。後悔がいくつも重なった末に、到着までの2時間半を我慢しきれなくなる——という状況が、本人の一人称で克明に綴られていきます。
「どうして乗車前にトイレに行かなかったのだろう」から始まる後悔の羅列、もう刺さる。他人事なのに胃が痛い。
研究発表を控えた真面目な大学生、という設定の効き方
主人公はゼミでの研究発表を控え、最も関心のある分野の学会に弾丸で向かうほどの真面目な学生です。講演自体は大きな収穫を得て、帰路についた時点では上機嫌。その落差のあとに、バスの振動やリクライニングの角度といった些細な刺激が、我慢の限界をじわじわと削っていきます。
「緊急の場合は添乗員まで」というアナウンスを思い出しながらも、恥ずかしさと揺れる車内を理由に言い出せない。腰を揺らす、膝を擦り合わせる、太腿をさする——少しずつ誤魔化しの手段が増えていく過程が、この作品の中心的な読みどころです。
隣の男性が起きていないか、横目で確認するシーン。ここで「そろそろ起き始めてもおかしくない」と自分で言ってるのがもう……。
密室の緊張感と、隣席の存在
物語の後半、限界を越えた主人公は股間を握り締めて耐えながら、わずかな漏出を自覚します。そして視界の端で隣席の気配が動いた、というところでサンプルは幕を閉じます。隣の男性がどこまで気づいているのか、あるいは気づいていないのか。狭い夜行バスの中で、逃げ場のない緊張感が最後まで持続する構成です。
官能的な場面は、あくまで主人公の内面と感覚を通して描かれます。羞恥と切迫感が丁寧に積み重なっていくため、状況そのものを追いかけたい読者に合う一冊です。
最後の一文で「かち合った」ときて終わるの、続きを読ませる気満々でしょ。隣の人がどう出るのか、そこが本番。
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