📝 DLsite BL小説
▶ 『イヴの彫像 第2巻』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
誰も本当のイヴを知らない——賞金と密告が交差する心理ミステリー
『イヴの彫像』第2巻は、韓国発BL心理ミステリー全3巻のうちの中巻にあたります。物語の軸にあるのは、誰もが「イヴ」を探しているのに、その本当の顔を見た者がいないという不穏な設定です。裏切り者の数は三人、四人、五人と増え、賞金に目がくらんだ俳優たちが互いを密告し、名指しされた者から倒れていく。協力という名の取引が交わされ、銃とナイフが行き交うカフェ——と、あらすじから伝わる空気はかなり張り詰めています。
単なるサスペンスで終わらないのが、本作の関係性の層です。刑事チョン・テギョンは、この舞台が六年前のある作家の死とつながっていると告げ、さらに舞台に呼ばれた者たちが初対面ではないことにも触れます。過去と現在、そして登場人物たちのあいだに隠された接点が、物語を二重三重に編んでいく構造になっています。
告白と警告——ソジンとシハのあいだにあるもの
第2巻で大きな山場となるのが、熱にうなされるシハを看病しながら、ソジンがついに「おまえを愛している」と告白する場面です。しかし返ってきたのは、拒絶とも違う警告でした。「僕を愛さないでください。それがあなたを守る方法です」——愛情を突き放すことで相手を守ろうとする、このひび割れた応答が本作の関係性の核心にあります。
さらにシハは、古い友人であるチャ・ソヌを信じるなとも告げます。そして二度目のミーティングが終わった瞬間、ソヌはソジンを見て笑う。誰を信じればいいのか、どこまでが保護でどこからが嘘なのか。登場人物たちのあいだの信頼が、少しずつ軋んでいく様子がうかがえます。
家族写真と二十一歳の夏——配役はひとつではなかった
開幕を翌日に控えた夜、ソジンは2201号室の天井の下で一枚の家族写真を見つけます。記憶にない幼少期、友人たちが隠し続けてきた二十一歳の夏。散らばっていた欠片がひとつの名前へと集まり、ソジンは自分に与えられた配役がひとつではなかったことを知る——。あらすじが示すのはここまでですが、記憶と配役をめぐる謎が、第2巻で大きく動き出すことが伝わってきます。
形式はPDF(横書き・A5・180ページ)、著者はnugi、発行はヌギブックス。韓国語原作『이브의 조각상(像)』の日本語版で、本文の一部および翻訳にAIの支援を受けている旨、表紙画像が生成AIで作成されている旨が明記されています。シリーズ物のため、第1巻から順に読むことを前提とした構成です。
こんな読者に合いそう
賞金と密告が絡む閉じた舞台で、誰が味方か分からない緊張感を味わいたい人。告白に対する「愛さないでください」という応答のように、愛情と危険が同居する関係性を読みたい人。そして、過去の事件と現在の舞台がつながっていく謎解きを、シリーズを通して追いたい人に向いています。全3巻の中巻という位置づけのため、単巻で完結する物語ではない点には留意しておくとよいでしょう。
PRESENTED BY DLsite / Novelove Affiliate Program





