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発売日: 2026/09/25 | 著者: 藍杜雫 / コトハ
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冒頭の一文で、もう持っていかれました。死に戻ってまで「なぜ愛されなかったのか」を抱えたまま、また同じ人に捕まる。この手の作品、私は弱いのよね。
処刑された悪女が、幼い日に戻るまで
鳴紗と飛祥は幼い頃から強い絆で結ばれた間柄でした。やがて飛祥が皇帝の座に就き、二人は結ばれます。ところが陰謀によって、鳴紗は飛祥を誑かした悪女として断罪され、処刑されてしまう。「飛祥は私を愛していなかったの……?」という問いを抱えたまま、彼女は命を落とします。
ところが目を覚ますと、そこは子どもの頃の世界でした。死に戻った鳴紗が選んだのは、今度こそ飛祥から離れること。運命を変えるため、彼女は距離を取ろうとします。しかし死に戻る前とは違い、飛祥はなぜか鳴紗に執着しはじめるのよね。
「愛されなかった」と思って死んだのに、戻った先で執着される。このすれ違い、静かに胸が痛い。鳴紗の疑いと飛祥の熱量が、この先どう重なるのか見届けたくなるわ。
見どころ
- 死に戻り後の「離れたい」と「離したくない」の衝突:鳴紗は運命を変えるため飛祥から離れようとします。一方の飛祥は、以前とは違って鳴紗へ執着するようになっています。二人の向きが逆を向いたまま交わる、その緊張感が読みどころです。
- 「愛されなかった」という疑念を抱えたままの再出発:処刑される直前の嘆きが、そのまま鳴紗の内側に残っています。その問いを抱えたまま、かつて愛した相手とやり直す時間が始まる。簡単に解けない感情が軸になっているのよね。
- 「いますぐ君が欲しくて欲しくて、おかしくなりそうだ」という飛祥の執着:逃げられないように、彼は毎夜鳴紗を強く求めてくる。皇帝という立場の重さと、一人の女性への渇望が重なる台詞回しに、行間の熱を感じます。
こんな人におすすめ
- ✅ 死に戻りや運命改変をきっかけに、関係そのものが変わっていく過程を読みたい方
- ✅ 一度は断罪され処刑された側の視点で、愛の真偽を問い直す物語に惹かれる方
- ✅ 離れようとする heroine と、逃がさないように執着する相手の攻防に静かな熱を感じたい方
処刑されて終わった恋が、子どもの頃からやり直される。しかも今度は、自分が逃げても相手が追ってくる。この構図だけで、私はもう何夜も語れるわ。鳴紗が「愛されなかった」という疑いを、いつ、どんな言葉で手放すのか。飛祥の執着が本物なのか、それとも別の何かなのか。その答え合わせを、行間の熱ごと味わいたいのよね。静かに、でも確かに刺さる一本です。





