続・その警察官、ときどき野獣!

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続・その警察官、ときどき野獣!

発売日: 2026/08/07 | 著者: 虎井シグマ

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蓮

え、ちょっと待って。冒頭から「囮作戦」でしょ? しかも相手の男はまだ「頭」がいるって…。構造的に見て、安堵と不安が同時に来るんですけど。…個人的な感情ではなく、この物語の緊張感の持続性が凄いという点で。

守る者と信じる者──愛の形が変わる瞬間

本作は、警察官・熊野と小動物系OL・ひよりの関係を描くTLシリーズの続刊。ひよりを付け狙っていた男の取り押さえに成功した熊野たちだったが、赤峰の尋問によって、その男の背後に「ブラット」と呼ばれる頭の存在が浮上する。刑事局にも顔が利き、麻薬事件にも関与しているというその男の影は、二人の日常にまだ暗い翳を落としている。

しかし、ひとまず熊野の家に帰宅した二人の間には、新たな空気が流れていた。「これからは俺もお前を信じる」──その言葉は、ひよりを守ることに執着し過ぎていた熊野の変化を示すものだ。彼女を守るためとはいえ、どこか一方的だった彼の姿勢が、相手を信じるという形に変わる。この関係性の再構築が、物語の核にある。

蓮

「守る」から「信じる」への移行って、心理描写としてすごく好きなんですよ。しかもその直後に「愛らしさが溢れ、激しく求めていく」って…。執着が愛情に昇華する瞬間を、こんなに直球で描かれると心臓が持たない。

見どころ

  • 熊野の執着が「信頼」へと昇華する過程:ひよりを守ることに固執していた熊野が「俺もお前を信じる」と口にする。守る対象として見ていた相手を、対等な存在として認めるこの変化は、彼の内面の成長を強く感じさせる。
  • 残された「ブラット」の影:刑事局にも顔が利く相手がまだ存在する。一瞬の安堵の後に残された不安要素が、物語に緊張感を与え続ける。二人の幸せな時間が、いつ崩れるかわからない構造になっている。
  • 「愛らしさが溢れ、激しく求めていく」対比:小動物系で愛らしいひよりに対して、熊野の感情が「激しく」溢れ出す。そのギャップが、TLとしての魅力を最大限に引き出している。守るべき存在への想いが、どう形を変えていくのか。

こんな人におすすめ

  • ✅ 執着気味のヒーローが徐々に相手を信頼する過程をじっくり味わいたい人
  • ✅ 事件の緊張感と二人の親密な時間のギャップを楽しみたい人
  • ✅ 体格差や力の差があるカップルの、心理的な関係性の変化を重視して読む人
蓮

もうね、冒頭の「囮作戦」からして覚悟が決まってるんですよ。ひよりの意を決した行動が、熊野の考え方を変えたんだとしたら…。これはもう、二人の関係性が「守る側・守られる側」から「信じ合う側」へ進化する物語だって確信しました。ああ、幸せな夜の先に、まだ影が落ちてるのが逆に燃える…!
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