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時間を重ねても変わらない、二人の「恋」の温度
3年生に進級し、予備校に通い始めた天と、そんな天との時間が減ったことで少し寂しさを覚える龍司。あの日から1年が経ち、二人の関係は着実に歩みを進めているようです。物語の始まりから紡がれてきた時間が、この最終巻で一つの形を迎えます。
あらすじから見えるのは、恋を始めた頃のぎこちなさや不安ではなく、互いを想い合うことで強くなった絆。花火大会というロマンチックなシチュエーションが、青春の最後の1ページを彩るかのようです。不器用だった二人がどんな答えに辿り着いたのか、考えるだけで胸が熱くなります。
そして何より注目すべきは、10年後の二人が描かれているという点。恋愛ものの最終巻で、その先の未来が描かれるのは本当に贅沢な特典。物語は終わっても、彼らの関係は続いていくんだという希望を、読者にしっかりと届けてくれる構成は、まさに作者さんの愛を感じます。
「久しぶりのデート」に詰まった、日常の愛おしさ
天が予備校に通い始めたことで、これまでよりも会える時間が少なくなった二人。そんな中での夏休み、久しぶりのデートが花火大会というのが、なんとも青春の甘酸っぱさを思い出させます。
あらすじの「会える時間がこれまでよりも少なくなった」という一文からは、高校生カップルならではの切なさが滲みます。お互いの進路という現実に向き合いながらも、それでもデートを大切にする姿に、二人の関係性の成熟を感じられるでしょう。
希望に満ちた最終巻と、10年後を描く描き下ろし
「二人の恋は続いていく」という言葉が、この作品の全てを物語っています。幸せな未来だけを約束するのではなく、その先の生活や仕事、そういった現実も含めて彼らは生きていくのです。
10年後の龍司が仕事でへとへとになっている姿は、社会人の共感を呼ぶと同時に、そんな時に天と何をしたいのか。その答えが気になりすぎます。電子限定のおまけ描き下ろしマンガ1ページも含めて、ボリューム満点の完結巻です。
