VIP サードシーズン

📝 DMM.com BL小説

VIP サードシーズン

発売日: 2026/08/07 | 著者: 高岡ミズミ / 沖麻実也

▶ 『VIP サードシーズン』の試し読み・お得なセール状況をチェック!

桃香

ハッピーエンドの“その後”をここまで描いてくれるなんて……。しかも、本編では語られなかった沢木の視点まで収録されているのよね。これはもう、じっくり噛みしめるしかないわ。

愛しい日々の終わりを予感しながら——『VIP』待望の最新作

『VIP』シリーズ最新作は、本編『VIP 恋心』の後日談と、久遠の舎弟である沢木に焦点を当てた物語の2本立て構成。久遠と和孝の楽園暮らしはまだ続いているものの、和孝は「いつ休暇は終わり」と言い出すのかと半ば覚悟をしながら、今この瞬間の幸福を噛み締めている。穏やかな日々の裏に、終わりを予感する切なさが漂うのがたまらないのよね。

もう一編は、20歳になる少し前に極道の世界へ飛び込んだ沢木の物語。久遠の専属運転手となった彼が、向っ気の強い性格ながら久遠に心酔し、やがて久遠の恋人である和孝とも相互理解を深めていく過程が描かれる。本編では脇役に徹していた男の過去と現在が掘り下げられるという、ファン垂涎の内容だ。

「ハッピーエンドのその先」を描くというコンセプトが、もう本当に尊い。物語が終わった後に、登場人物たちがちゃんと生きて幸せを重ねている——その静かな光景を、私はどうしても見たかったのよ。

桃香

「楽園に眠る」の和孝の心境が沁みるわ……。幸せの真っただ中で終わりを予感しながら、それでも今を噛み締める。この複雑な感情の機微が、大人の恋愛よね。

キャラクターの魅力と関係性

和孝は、愛する久遠のために料理を作り、その胸にもたれて微睡む——そんな日常を満喫しながらも、いつ終わるかという不安を抱えている。この「幸せの裏側にある覚悟」が、作品に深みを与えているわ。現実の恋愛にも通じる、永遠ではないからこそ美しい時間の尊さを感じさせるのよね。

一方の沢木は、極道の世界に飛び込んだ若者が、久遠という存在に出会い、心酔していく過程が描かれる。向っ気の強い性格が、やがて久遠への揺るぎない敬意へと変わっていく。そして、久遠の《伴侶》である和孝への「複雑な親愛の情」——これが気になって仕方ない。憧れの人の大切な人を、どう受け入れていくのか。その心情の機微を、静かに辿りたいの。

久遠は直接的な主役ではないけれど、和孝にとっては愛する男として、沢木にとっては心酔する兄貴分として、二人の視点を通してその存在感が際立つ構成。同じ人物を異なる角度から見つめることで、より立体的に浮かび上がってくるのが面白いわ。

桃香

沢木の和孝への「複雑な親愛の情」って表現が、もう最高にそそるのよね。憧れの人と、その伴侶。嫉妬ではない、もっと複雑な感情がそこにあると思うの。

Q. 「楽園に眠る」は、どんな読者におすすめですか?

A. 本編『VIP 恋心』でハッピーエンドを迎えた久遠と和孝のその後の姿をもう一度見たい、という読者にぴったりです。穏やかな日常の中に、いつ終わりが来るかという不安を抱えながらも幸せを噛み締める和孝の姿は、甘いだけではない大人の恋愛の深みを感じさせてくれます。本編を読了していることが前提の後日談なので、シリーズを通して読んでいる方にこそ、その感慨を噛み締めていただきたい作品です。

Q. 「天使に悪態」の見どころはどこですか?

A. 本編では主役ではなかった沢木に焦点を当て、彼がどのようにして久遠と出会い、専属運転手となり、心酔していったのかが描かれる点です。極道の世界に飛び込んだ若者が、久遠という男の魅力に触れて変わっていく過程と、久遠の恋人である和孝との間に築かれる「複雑な親愛の情」が、物語の大きな見どころと言えるでしょう。組の次世代を担う男の過去と現在が、丁寧に掘り下げられています。

Q. 2本立て構成ですが、それぞれの物語の関係は?

A. 「楽園に眠る」は久遠と和孝の現在の幸せな時間を、「天使に悪態」は久遠が去ったあとの木島組を支える沢木の視点から、久遠への憧れと思い出、和孝への複雑な親愛の情を描いています。時間軸や視点は異なりますが、同じ「VIP」の世界観の中で、互いに補完し合う構成になっています。本編のその後と、別視点からの再解釈を同時に楽しめる、贅沢な一冊です。

桃香

「ハッピーエンドのその先」っていう言葉だけで、もう胸がいっぱいになるのよね。物語は終わっても、彼らの人生は続いている。その続きを、静かに、でも確かに見せてくれる——これこそ、私が求めてやまない大人のBLよ。沢木の視点も含めて、全編をゆっくり味わいたいわ。
WEB SERVICE BY DMM.com