📝 らぶカル TL小説
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「俺の一番は珊瑚だから」──その言葉が十年越しに暴走を始める
両親の離婚により、十年間会っていない実兄・清人。世界的人気ピアニストとして活躍する彼の情報を逐一チェックしてきた平凡な妹・珊瑚の、一目惚れならぬ「兄惚れ」とも言える一途な想いから物語は始まります。ブラコン全開の珊瑚ですが、そこに恋心はなかった(つもり)というのがポイント。大好きな兄に熱愛報道が出たことで嫉妬心が爆発し、空港で出待ちをする展開は、まさに暴走する乙女心の火薬庫です。
しかし、待ち構えた空港で清人と視線が合うものの、彼は無情にも無視して立ち去ってしまいます。「俺の一番は珊瑚だから」という幼い日の言葉を信じ続けてきた珊瑚の落ち込みようは、読んでいて胸がぎゅっとなる切なさ。これで終わればただの悲恋ですが、物語はここから急転直下。自宅の前に、テレビの中では爽やかな笑顔を浮かべる清人が、光をなくした瞳で立っているという衝撃の展開に突入します。
多忙のあまり疲れ切った兄を休ませようと、珊瑚は清人を自宅に1週間監禁することを決意。ところが、嫌がられると思いきや清人は蕩けた顔で甘えてきて、エッチなおねだりがエスカレートしていくのです。心も体もぐちゃぐちゃにされながらも1週間後、珊瑚は兄のマネージャーに「清人に飽きたからもういらない」と心にもないことを言ってしまいます。それを聞いていた清人が激高し、今度は珊瑚が逆監禁されるという怒涛の展開。爽やかイケメンの仮面を脱ぎ捨てた兄の激重感情が、ここから一気に加速していきます。
十年分の想いを注ぎ込む兄と、それに気づかない妹のすれ違い
主人公の珊瑚は、大きな目でもなく、小さな鼻にそばかすが散っているだけの「どこにでもいるような女」と自嘲する22歳。仕事をクビになり、曲を作ってアップロードして収入を得ている不器用な性格ですが、大好きな兄の言葉をずっと信じて生きてきた一途さは健気そのもの。兄への想いを「恋心ではない(つもり)」と自分に言い聞かせているところが、また切なくて愛おしいんです。
対する清人は、世界中で活躍する人気ピアニストで、ルックスもピアノの腕前も完璧な爽やかイケメン。ですが実際は全然爽やかではなく、十年前に手放してしまった妹にとんでもない激重感情(性愛)を募らせている28歳。大事な妹のために会うのを我慢し続けていたものの、目の前にひょっこり現れた妹を見て我慢することをやめてしまいます。頭もいいので、自分と妹との障壁を全てぶっ壊してやったという描写からも、彼の執着心の強さがひしひしと伝わってきます。
兄妹という関係でありながら、お互いに「兄妹」という枠に収めきれない想いを抱えている二人。珊瑚は「恋心ではないつもり」、清人は「性愛」と、温度差がありながらも同じ方向を向いている微妙なバランスが、この物語の最大の魅力です。特に清人の「妹にしか興味がない」という一途さは、執着という名の溺愛を存分に味わわせてくれます。
Q. 珊瑚はなぜ清人を「監禁」しようと思ったの?
A. 空港で無視された後、自宅の前に光をなくした瞳で立っていた清人を見て、多忙のあまり疲れ切っていると感じたからです。日本滞在中の1週間、休ませようという妹心から自宅に監禁することを決意します。嫌がられると思いきや、清人の方が蕩けた顔で甘えてくる展開に。
Q. 清人の「爽やか」なイメージは本当?
A. テレビやファンの前では爽やかイケメンともてはやされていますが、実際は全然爽やかではありません。十年前に手放してしまった妹への激重感情(性愛)を募らせており、妹にしか興味がないというキャラクター。頭もいいため、自分と妹との障壁を全てぶっ壊してしまうしたたかさも持っています。
Q. 珊瑚の「ネット友達」はどんな関係?
A. 珊瑚のネット友達で、「お姉ちゃん大好き男」という人物です。実のお姉ちゃんが好きらしく、辛辣な性格と描写されています。珊瑚が清人の熱愛報道に嫉妬して空港で出待ちをする際にも、アドバイスを送った模様。ブラコン同士の共鳴が面白い存在です。