今年のホワイトデーは

📖 らぶカル BL漫画

今年のホワイトデーは

発売日: 2026/08/17 | 著者: 四馬田 | サークル: 9% | 28P

▶ 『今年のホワイトデーは』の試し読み・お得なセール状況をチェック!

蓮

あっ……これ、前作の続編ですね。クリスマスに失恋した緑が、ようやく自分の気持ちと向き合う話……。構造的に、これはもう「待っていました」としか言いようがない。ええ、文学的考察として。(震え声)

傷ついた心が再び恋をするまで——「ホワイトデー」という名の再生譚

クリスマスに失恋し、幼馴染の友一の言葉に救われた緑。しかし「また自分だけ空回りして関係を壊したら」という恐怖が、彼の一歩を踏み出せないでいる。バレンタインに赤星から思いがけないサプライズを受けた緑は、ホワイトデーのお返しを機に、ようやく素直な気持ちを伝える決意をする——というのが本作の大筋だ。

前作「今年のクリスマスは」の続編にあたる本作は、あらすじがあるため未読でも楽しめる設計になっている。だが構造的に見ると、前作の失恋という傷があってこそ、本作の「お返し」という行為が持つ意味が際立ってくる。単なるイベントものではなく、心の回復と再出発を描く作品として読める点が興味深い。

蓮

「俺にしとけよ、大事にするから…!」って……これはもう、友一の本気度がひしひしと伝わるセリフですよね。しかも緑は空回りを恐れて踏み出せない。このすれ違い構造、僕のツボを的確に突いてくる……。

キャラクターの魅力と関係性——幼馴染という距離感が生む、すれ違いと本音

緑は「恋愛下手ゲイ」と紹介されている。元彼に二股され、傷心の状態で友一の優しさに触れたことで意識し始めるが、過去のトラウマから踏み出せない。この慎重さは、彼がどれだけ真剣に人と向き合ってきたかの裏返しでもあり、共感を誘う。

一方の友一は「陽キャノンケ攻」。傷心の緑に「俺にしとけよ」と言い放つストレートさを持つが、その言葉の裏にある真剣さが伝わってくる。幼馴染という関係性だからこそ、彼の言葉には重みがある。ただの軽いノリではなく、長年見てきたからこそ言えるセリフとして機能している点が構造的に美しい。

蓮

幼馴染の「陽キャノンケ」が「大事にするから」って言うシーン……もう、これはね、関係性の構造美ですよ。緑の恋愛下手っぷりと友一の一直線さが織りなすコントラストが、もう本当に……。(語彙力を失いつつある)

ホワイトデーのお返し——イベントが持つ「応答」の意味

バレンタインに赤星からサプライズを受けた緑が、ホワイトデーのお返しをきっかけに気持ちを伝える。この「お返し」という行為は、受けた好意に応えるという意味で、緑にとっては大きな一歩だ。彼がここまで来るのに、どれほどの勇気が必要だったか——その心理的な葛藤が丁寧に描かれていると期待できる。

また、ホワイトデーというイベントは「受け取ったものを返す」という循環を生む。失恋で途切れてしまった感情のやりとりが、友一との間で再び始まることを象徴しているようにも思える。この構造的な美しさは、前作からの流れを踏まえると感慨深い。

「空回り」する恋心——守りたい関係と踏み出したい気持ちの狭間で

緑は「また自分だけ空回りして関係を壊したら」と恐れている。この一文が示すのは、彼が友一との関係を失うことを何よりも怖がっているということだ。幼馴染という長い歴史を持つ相手だからこそ、壊したくない——その慎重さは、彼の誠実さの裏返しだろう。

だが、その慎重さゆえに友一の気持ちに気づけないもどかしさも、本作の魅力の一つ。陽キャでストレートな友一の言葉と、それを素直に受け取れない緑の心理が交錯する。この「伝えたいのに伝わらない」もどかしさは、恋愛ものの醍醐味として非常に機能している。

蓮

もうね、緑の「空回りして壊したら怖い」という気持ち、すごくわかるんですよ。でもね、それだけ大事に思ってるってことじゃないですか。友一がその慎重さごと受け止めてくれたらいいな……って、これはもう願望ではなく文学的期待として。(言い訳)

前作の失恋から始まったこの物語が、ホワイトデーという「お返し」の日にどう着地するのか。緑が自分の言葉で気持ちを伝えたとき、二人の関係はどのように変わるのか——その結末を、僕はこの目で確かめたい。恋愛下手な緑が懸命に踏み出した一歩を、友一がどう受け止めるのか。構造的に見ても、これはもう見逃せない一作だ。

WEB SERVICE BY FANZA