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「普通の家庭」が事故で崩れる——父と息子の、戻れない続き
『ある父子の話』は、亭主関白な父、おしゃべりな母、反抗期の息子という、どこにでもありそうな家庭から始まるBL漫画です。事故によって母が他界し、息子は全身不随に。残された父は息子に懸命に歩み寄ろうとしますが、自棄になった息子は「殺してくれ」と父にせがむ——という、家族の崩壊と再生のあわいに立つ父子を描いた作品です。
本作は5話想定の続き物で、今回の第1話は全年齢。ただし作品全体としては近親BLであり、次回以降は成人向けになると明示されています。全年齢の段階では、父と息子のあいだに何が起きたのか、その関係がどこへ向かうのかが静かに積み上げられていく構成です。
近親BLとしての「近親」の置き方
本作の中心は、実の父と息子という関係です。事故の前後で家族の形が変わり、父が息子にどう向き合うか、息子が父をどう見るかが物語の軸になります。母という存在が不在になったことで、家庭内の距離感そのものが組み替えられていく——その変化を父子のあいだに凝縮している点が、本作を他と分ける特徴です。
近親ものでありながら、第1話は全年齢として公開される点も本作の性格をよく表しています。関係の始まりから段階を踏んで描く続き物として設計されており、父子のあいだの緊張やためらいを、まず全年齢の範囲で丁寧に描く構成になっています。
こんな人に合う作品
家族の喪失や再生を軸にした、重さのある人間ドラマを読みたい人に向いています。近親BLでありながら、まず全年齢で関係の土台を描く構成のため、関係性が変化していく過程そのものを追いたい読者に合う作品です。シリアスな展開や、背徳的なテーマを丁寧に積み上げるタイプのBLを求める人には、特に響く内容といえます。
なお、本作は第2話完成後にPixivへ全編公開が予定されている旨が案内されています。続きを追いたい場合は、公開状況をあわせて確認しておくとよいでしょう。




