📝 DLsite TL小説
▶ 『「三ヶ月だけ婚約者のふりをして」と頼んだら、子供扱いだった年上御曹司が豹変して毎晩キスマークだらけになるまで執着えっちされてます』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
「ふり」から始まる関係が、毎晩の執着へ変わるまで
経理部で働く芽衣(25)は、11歳上の幼なじみ・直哉にずっと「妹みたいな存在」として扱われてきた。父から持ち上がった見合い話から逃げるため、彼のマンションの扉を叩き、「三ヶ月だけ、婚約者のふりをしてください」と頼むところから物語は始まる。
直哉が出した条件は「中途半端なふりはしない」。手をつなぐ予行演習から始まり、キスの練習と称して鎖骨に最初の痕を刻まれる。その夜から毎晩のように、練習は本番へ沈んでいく。痕は鎖骨から胸、うなじ、腰骨、内腿へと増えていき、直哉の言葉は「妹」から「俺のもの」へと変遷していく。
本作は章なし連続本文の形式で、執着が加速していく過程を途切れさせずに描く構成だ。契約という期限付きの関係だからこそ、残された時間の密度が濃くなる。ふりだと知りながら、互いの本心が少しずつ滲み出ていく感覚が、文章の行間から伝わってくる。
「妹」から「俺のもの」へ――関係性の変化が丁寧に描かれる
直哉は社内では隙のない冷静な経営者だが、幼なじみの芽衣にだけは独占欲を隠せない。11歳差の年上でありながら、子供扱いしていたのは「お前を諦めるための演技だった」と明かす場面が、この作品の核心だろう。長年抑えてきた感情が、契約という大義名分を得て解放されていく。
一方の芽衣は、ずっと子供扱いされてきた相手に「もう子供じゃない」と認めてほしい気持ちを抱え続けてきた。「今夜も、ちゃんと痕をつけてください」と自ら求めるようになるまでの変化は、彼女の心情が丁寧に描かれているからこそ自然に響く。ただ受け身だったわけではなく、彼女自身もまた関係性の変化を望んでいたことが伝わる。
「練習」という名の口実が、三ヶ月の間に本物へとすり替わっていく。キスマークという視覚的に残る証拠が、契約の進行度と感情の深まりを同時に示す装置として機能している。契約最終週の夜には、鎖骨も胸も内腿も痕だらけになり、直哉は数を数えながらさらに足していく。所有の痕跡を残さずにはいられない執着の質が、文章からひしひしと伝わってくる。
「子供扱いしていたのは、お前を諦めるための演技だった」
この言葉は、直哉が三ヶ月間ずっと抱えていた本心の解放だ。子供扱いという態度は「妹」という安全な距離を保つための防御だった。だからこそ、芽衣の「ふりをしてください」という頼みは、彼にとっては自分から距離を壊す許可を得たようなものだったのだろう。
「もう、諦めない」という宣言は、これまでの「ふり」がすべて本音だったことを証明する。芽衣が「契約じゃなくても隣にいます」と答えることで、ふたりの関係はようやく偽装から本物へと転換する。キスマークという身体に残された痕跡が、演技の終わりを静かに示している。
契約最終日に本物の婚約を申し込むという流れは、三ヶ月という期限付きだったからこそ成立した。ふりをし続けることで互いの感情を確かめ合い、最終的に契約ではなく本心で結ばれる——この構成は、タイトルの長さに反して、非常に端正なラブストーリーとして成立している。
PRESENTED BY DLsite / Novelove Affiliate Program
