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湯屋を買った犀と、湯守の兎——「主流し」という一行から始まる話
本作は、湯屋「松の湯」の湯守・千歳と、その湯屋を買い取った犀の轟の関係を描くBL小説です。千歳は長い耳と丸い尾を持つ兎で、上は男、へその下だけ女のつくりをしているという設定。轟は表向きには気前のいい主で、前の主が払わなかった給金を払い、まきもけちらない人物として描かれます。しかし二人きりになると、千歳の手では満足せず、もっと奥まで洗えと言いつづける——という、表と裏の落差がこの作品の軸になっています。
「主流し」という品書きが示すもの
轟は品書きの板に「主流し」と一行足し、のれんを入れた洗い場で「前も、下も、全部だ」と言います。湯屋の仕事として客の背中を流すはずの千歳の手は、今夜は使わせてもらえない。主を洗うのは、千歳自身の「一番やわらかい所」である——というのが、この作品の中心にある構図です。
この轟の言葉が、二人の関係をとても簡潔に言い切っています。客と湯守という元の立場を保ったまま、「流す」という仕事の手順そのものが体を差し出す行為に置き換わっていく。その入れ替わりが、この作品の独特なところです。
湯船の客のすぐそばで、声をこらえる
プレイ内容としては、のれんを入れた湯船の縁で犀の太い腿にまたがり、泡だらけのまんこで洗う場面、垢すりの布でクリをなで上げられて湯船へ潮を吹く場面、昼の洗い場でじいさんと左官が湯船に浸かる柱の陰で声をこらえる場面などが挙げられています。番台の園部がすぐそばにいる状況で、千歳の「流し」が主ひとりのための仕事になっていく過程が描かれます。
どんな読者に合うか
- 仕事の手順のまま体を差し出してしまう恥を味わいたい方
- 湯船の客のすぐそばで声をこらえる、張り詰めた場面を読みたい方
- クリをいじられて何度も潮を吹く描写を求めている方
- 大きな犀の主に、奥まで出される関係を好む方
全5話完結、約3.8万字。千歳が「主流し、千歳」と書いた札を、自分の手で番台の横の柱に掛ける——という結末の一場面も公開されています。自分の意思でその札を掛ける、という行為の意味をどう受け取るかは、読む方によって変わるかもしれません。
本作はDLsite専売。AIと人間の共同制作で、表紙イラストはAI生成、本文の推敲にもAIを活用しているとのことです。ストーリー構成は著者が担い、AIが相棒として執筆に加わった形になります。
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