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「除霊」という名の説得に、抗えないヒロイン
本作は、SNS総フォロワー5万人の人気霊媒師・二神正宗と、お化けも占いも信じない現実派の会社員・森川つぐみのあいだで進むTL小説です。残業続きで疲れたつぐみのもとに届いたのは、二神からの一枚のはがき。怪しい霊感商法だと突っぱねるつぐみに、誰にも話していない体の不調を言い当て、「早いほうがいいと思います」とやわらかく迫る——この「否定しない敬語」が、押しの弱いつぐみの心を少しずつ崩していく構図が軸になっています。
二神正宗という人物の、二層の顔
二神は腰まで届く黒髪に陶器のような白い肌、いつも着物姿で手首に数珠という出で立ち。誰に対しても丁寧な敬語で、怒らず否定せず、冷たくされても表情を崩さない穏やかさを持ちます。一方で、その仮面の奥から素の荒い声がこぼれる瞬間があるとあらすじで示されており、優しい霊媒師の顔と、どこか危うい素顔のギャップが本作の読みどころです。本当に”視えて”いるのかどうか誰にもわからない、という不確かさも物語の緊張感を支えています。
「特別な和室」で交わされる説得の言葉
通されたのは、大きなベッドが置かれた特別な和室。「お医者さんと同じだと思ってください」と服を脱がされ、障りを吸い出すためだと、いちばん触れられたくない場所を丁寧に舐められる——という展開が公開されています。少しでも疑うと「今、障りが濃くなりましたよ」と悲しそうな顔をされ、恥ずかしがるつぐみのほうが間違っている気がしてくる。この、抗議の言葉を封じられる感覚と、カメラの赤いランプの前で何度も「除霊」されていく流れが、本作の中心的な読み味です。
こんな人におすすめ
- 敬語でやわらかく迫られ、気づけば抗えなくなっている関係性を読みたい方
- 穏やかな仮面の下に別の顔をのぞかせる相手に、ぞくっとしたい方
- 信じていなかったはずのものが、少しずつ日常に入り込んでくる過程を楽しみたい方
- 重い展開より、説得と揺らぎのテンポを味わいたい方
お化けも占いも信じない強気なはずのつぐみが、真剣な顔で言われると「自分のほうが間違っているのかも」と思ってしまう押しの弱さを持っている点も見逃せません。その素直さが、物語の説得力を生んでいます。DLsite専売のTL小説です。
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