【期間限定 50%OFFセール中!】 定価660円 → 今だけ330円(税込)|11/19 23:59まで
📝 DLsite TL小説
▶ 『大潮で砂州の渡り道が水没し、海苔の採苗場に十八歳上の漁師と二晩、種網を張る息のまま奥まで種付けされて孕んだ網の補修職人の話』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
潮が道を消して、二人だけが残る——海苔の採苗場という密室
本作は、海苔の種網を繕う職人・南里志保(27歳)を視点人物に据えたTL小説です。舞台となるのは、干潮のあいだだけ現れる渡り道の先にある砂州の採苗場。志保は注文の網を届けるためその道を渡りますが、大潮と重なって戻り道が水没し、次に歩けるのは二晩あとの朝の干潮。取り残された砂州にいたのは、二十三年ものあいだ潮の上がりだけを頼りに種を付けてきた漁師・矢頭清嗣(45歳)、ただひとりでした。
二人を隔てるのは十八歳の年齢差だけではありません。志保は四年の繕い仕事で「破れの癖から網の持ち主が分かる」ほど網に通じた職人であり、清嗣はそんな網と潮を長く見てきた漁師です。閉じ込められた理由が自然現象であり、そこに至るまでに二人が交わすのも仕事の話。逃げ場のない状況と、手を動かす仕事の延長線上に関係が始まる点が、この作品を他の歳の差ものと分けています。
声ではなく「息」で合わせる——仕事と肌の距離が重なる構造
この作品の中心にあるのは、種網を張るという共同作業の描写です。清嗣が志保に告げるのは「息は合わせる。引くほうが先に動け」という言葉。張る側が引く側の息に合わせるというこの順序が、そのまま二人の関係の作法になっていきます。
あらすじでは、息が重なった拍だけが深くなり、ずれると遠のくと表現されます。急かさず、言葉より先に息を教える清嗣の在り方は、網を張る場面から肌を合わせる場面まで一貫して描かれるとのこと。仕事の手順と身体の距離が同じ言葉で語られる構成は、この作品ならではの読みどころです。また、志保が「残りの網は自分の手で張り終えたい」と先に口にする場面も見逃せません。受け身で流されるのではなく、職人としての意志を先に示すヒロイン像が、物語の基調を形づくっています。
二晩のあとに残る、まだ張られていない一枚の網
潮が引いた朝、清嗣は渡り道まで網を担いで志保を送り、次の潮では渡らなくていいと言います。そして夏の終わり、繕い台の脇には志保の名で注文された小さな網が一枚、まだ張られずに畳んである——というのがあらすじの締めです。二晩の出来事の後に、時間を置いて置かれるこの一枚が、本作の余韻を担うモチーフになっています。
全56ページと短めの構成で、閉じ込められた二晩と、その後の夏の終わりまでが一冊に収まります。歳の差もの、仕事に根ざした関係性、潮や網といった具体的な道具立てのある物語を好む読者に向く一冊です。なお本作はR18作品であり、登場人物はすべて成人同士の合意のうえでの関係として描かれています。
PRESENTED BY DLsite / Novelove Affiliate Program





