📝 DLsite TL小説
▶ 『陸では目の見えない人魚の王を網小屋の暗がりで私が手引きするうち、潮を差した瞳に初めて見つめられながら奥へ注がれて孕まされる網元の転生娘の話♡♡』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
「見えない王」を導くのは、網元の段取り娘
本作は、入り江の網元を継いだ転生娘テレーゼが、陸では目の見えない人魚の王ペラギオを網小屋の暗がりで手引きする、異種族の番を描くTL小説です。テレーゼの日常は、網を起こす朝の段取りを組むこと。どの網子を先に浜へ出し、誰を舟に残し、潮のどこで綱を引かせるか。前世で何を回していたのかは思い出せないのに、誰を先に動かせば浜が回るかだけは身体が知っている――そんな仕事人としての彼女が、夜の網小屋では王の足を板の間へ導き、網に絡ませず、柱にぶつけずに座らせる役目を負います。
入り江の沖には人魚の一族が棲み、魚を網へ追い込んでもらう代わりに、浜の網小屋を夜だけ明け渡す約束があります。大潮の晩、そこへ上がってきたのが王ペラギオ。人魚の目は水の中のためにあり、陸では白い膜が降りて何も見えない。番は陸で見ずに選び、あとで一度だけ見るのが海の決まりなのだといいます。この「最後に一度だけ見る」という掟が、物語の焦点になっていきます。
導かれる側から、導く側へ
注目したいのは、主導権の構図です。網子を動かすのと同じ要領で、気づけばテレーゼは、王の手をどこへ置くか、どの順で身体を重ねるかまで組んでしまう。導かれる側だった彼の腰を、彼女の声が先へ運ぶ。社会的な立場では王であるペラギオと、浜を回す段取り役のテレーゼ。その力関係が、暗がりの中では彼女の采配に委ねられていく。仕事の勘がそのまま親密さの順番に滑り込んでいく様子は、本作ならではの読みどころといえます。
そして迎える最後。掌にすくった潮を王の目に差すと膜が引き、陸ではじめて開いた瞳に見つめられたまま奥へ注がれる――あらすじでは、この瞬間が孕みへとつながると示されています。孕むまで、大潮の晩ごとに網小屋の戸は彼のために開く。翌朝、網子たちが浜に集まってきても、テレーゼは網小屋の戸板を外さなかった。この朝の描写が、夜の出来事の重さを静かに裏づけています。
登場人物と作品の仕様
- テレーゼ(24・前世名 板倉葦江)――入り江の網元を継いだ転生娘。網を起こす朝の段取りを組み、網子の持ち場と順番を割り振る。前世の名は、網を繕う夜に網子頭の老女へ自分から打ち明ける。
- ペラギオ(人の齢に直して三十・入り江の人魚の王)――沖の人魚の一族を束ねる王。濡れているあいだは青く、乾くと灰色に褪せる長い髪を、首の後ろで網の結び目のように一つに括っている。陸に上がると目に白い膜が降りて何も見えない。
異種族転生官能ファンタジー・ヒロイン一人称・本文約2.5〜2.7万字(全10章)。登場するのは人も人ならざる者も、いずれも二十歳を超えて自分の仕事を持つ大人です。R18作品のため、18歳未満の閲覧はできません。
どんな読者に向くか
陸では何も見えない人魚の王を、手と声で導く関係を読みたい方。交わりの順番まで彼女が組み、導かれる側から導く側へ回る構図に惹かれる方。頂点で潮を差され、膜の晴れた瞳に初めて見つめられる瞬間を、物語の山として味わいたい方に向いています。網元の仕事と潮の段取りが丁寧に描かれるぶん、異種族ものでも生活の手触りを感じながら読みたい人に合うでしょう。
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