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明るく、激しく、ぐちゃぐちゃに。それでもちゃんとハッピーエンド
「メガグラ魚」「メガグラキツネ」「メガグラベジタブル」の3本を収録した総集編。商業作品『グラビテーション』の番外シリーズとして、2013年から2018年にかけて発表された作品群です。
あらすじの説明は非常にシンプル。「やってるだけ」「平和ですが、プレイは結構ハードでえぐい」。この一文で全てを語っている潔さが、逆に信頼できる。無駄な説明はしない。そういう作品だと、そうでなくてはならない。
夜のスタジオ、酔っ払い、ケモ耳女装、プロポーズ。日常の延長線上にあるはずの光景が、気がつけばとんでもない方向に転がっていく。そして最後は必ず「バカバカしいハッピーエンド」。この安定感が、何より尊い。
由貴×愁一、そして周囲を巻き込む濃密な関係性
中心となるのは由貴と愁一のカップル。年上×年下の関係でありながら、立場や力関係は常に揺れ動いているように見えます。愁一は性欲旺盛なDKとして描かれ、由貴に何度も挑みかかりますが、毎回返り討ちにされる。それでも足りない、足りないからこうなってしまう。この「足りなさ」が、彼らの関係性の本質を物語っているのでしょう。
メガグラベジタブルでは「由貴が好きすぎて、プロポーズしてしまうDK愁一」。ただし上下が互いの意思と食い違いが、とあります。好きすぎるあまり暴走する年下攻め。その暴走が、由貴という受け手にどう絡みついていくのか。ここは期待してしまう。私は、執着と年下攻めに弱い。
さらに「由貴×愁一 冬馬×由貴 ヒロ×愁一 ヒロ兄×ヒロ というムチャクチャな内容」。複数の関係性が交差する構成。それぞれのカップリングがどう交わり、何を残すのか。そして「しっとりしたハッピーエンドで心地よい読後感」という一文が、最後にしっかりと効いてくる。
心に刺さった一文——「結腸責めというものに興味をもった由貴」
この一文に、この作品の全てが詰まっていると私は思う。由貴というキャラクターの探究心と支配欲、そしてそれを受け入れてしまう愁一の懐の深さ。あるいは、拒むようで拒みきれない身体と心の脆さ。「この癖はここから始まった」という作者自身の回顧が、作品の連続性とキャラクターの成長(あるいは変容)を如実に伝えている。
単なる「ハードなプレイ」として消費するのではなく、そこに至るまでの関係性の積み重ねを感じさせる。だからこそ、ぐちゃぐちゃな描写の先にも、ちゃんと「しっとりしたハッピーエンド」が約束されているのでしょう。苦しいだけじゃない、とあらすじが教えてくれる。その変化を読めるのが、この総集編の醍醐味です。
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