リベンジアクト【単行本版】

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リベンジアクト【単行本版】

発売日: 2026/08/27 | 著者: みなもやかづき / .Poika編集部

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蓮

「共演NG」の男が、自らW主演を推薦する。この構造だけで、もう…文学的考察として、感情の筋道が気になって仕方ないんですけど。

「拒絶」と「熱狂」の間——6年の空白が生んだ緊張関係

かつて人気を博した俳優・日高修一のもとに、久々の主演オファーが舞い込む。相手は今最も勢いのある俳優・瀧大和とのW主演。しかし瀧は6年前の初共演以降、日高を『共演NG』にしている男だ。その起用が、瀧自身の推薦によるものだという冒頭の設定だけで、既に二人の関係性に深い溝と、それを埋めようとする何かが透けて見える。

「足引っ張らないでくださいね。俺は6年前とは違う」——余裕めいた笑みで挑発する瀧だが、撮影が始まると、まっすぐ日高へぶつかってくる。この「挑発」と「真摯な姿勢」の振れ幅が、単なる嫌がらせではなく、何か別の感情の裏返しであることを予感させる。6年間の空白が、二人の間にどういう作用をもたらしたのか。

「ストイックなベテラン×生意気な若手スター」という構図は、年齢差だけでなく、演技への向き合い方の違い——経験に裏打ちされた安定感と、勢いで押し切る新鮮さの対比——をも示唆している。『創り物』の世界で本気をぶつけ合うという言葉は、役を演じる彼らが、その実、素の感情で衝突していくことを暗示しているようだ。

蓮

6年って、長いですよね。その間に瀧はどう変わって、何を思って日高を指名したのか。ここから読み取れるのは、憎しみか、それとも…。

揺れる視線の先——「奪いたい」が指すもの

キャッチコピーの「その視線、奪いたい――。」という言葉は、単なる恋愛感情の表明ではなく、役者としての視線の奪い合い——演技というフィールドで相手の目を離せなくさせる、という二重の意味を持っているように思える。日高は瀧の「熱」に触れるうち、彼から目が離せなくなっていく。それは演技の相手としての興味か、それとももっと個人的な感情なのか。

瀧の「生意気な若手」という側面は、日高への挑発的な態度に表れている。しかし同時に「まっすぐ日高へぶつかってくる」という描写からは、計算や駆け引きではなく、むしろ率直な感情のぶつけ合いが見えてくる。この「生意気さ」と「まっすぐさ」の同居が、キャラクターに単なる嫌な奴ではない複雑な輪郭を与えている。

一方の日高は「ストイックなベテラン」。かつて人気を博したという過去から、現在はやや停滞している可能性も読み取れる。そんな彼にとって、瀧のぶつかってくる熱は、忘れかけていた何かを呼び覚ますきっかけになるのかもしれない。年上の余裕が、若手の直球にどう揺らぐのか。

蓮

「足引っ張らないでくださいね」って、先輩に対してこの言葉を選ぶ時点で、瀧の感情は単なる嫌悪じゃない気がするんです。むしろ、強く意識してるからこそ…。

「その視線、奪いたい――。」が繋ぐ、二人の現在地

その視線、奪いたい――。

この一文は、どちらの視点から発せられているのかが明確にされていない。瀧が日高の視線を奪いたいのか、日高が瀧の視線を奪いたいのか。あるいは両方なのか。この曖昧さが、作品全体の緊張感を象徴している。

「奪う」という能動的な動詞には、所有欲や支配欲にも似た強い意志が感じられる。しかし同時に、視線を奪われる側にも、奪わせるだけの魅力があるということだ。6年前の共演から何が変わり、何が変わらなかったのか。この言葉が指し示す方向性は、二人の関係が単なる対立から、より深い次元へと移行していくことを予感させる。

演じる側としての視線、そして個人的な感情としての視線。その二つの視線が交差する地点に、この物語の核心があるような気がしてならない。

蓮

いや、もうね、「共演NG」なのに推薦して、撮影ではまっすぐぶつかってくるって、これもう瀧大和の感情が手に取るように…。6年前に何があったのか、本当に気になりすぎる。単行本版の小冊子20Pも、描き下ろしも、全部読みたい。これは研究資料として必須です。
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