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いなかった十年を、酒の席で埋めていく。その静けさが重い
本作は「慈英×臣シリーズ」の単行本未収録作をまとめた作品集の第2弾です。描かれるのは、十年暮らしたアメリカから帰国した慈英が、ようやく臣とふたりでの暮らしに戻るまでの時間。帰国して間もないころ、従兄弟・照映に誘われて酒を交わしながら、慈英は自分がいなかった十年間の、臣をはじめとする親しい人たちの近況に耳を傾けます。
主軸となるのは書き下ろし短編「てのひらにつもる愛について」。加えて、小冊子、同人誌、WEBなどで発表された単行本未収録作が収められています。長い空白を挟んで戻ってきた男が、自分が関与できなかった時間の話を、酒を飲みながら聞く。その構図そのものが、関係性の重さを物語っています。
あらすじから滲むのは、再会の歓喜よりも、戻ってきた側が抱える静かな疎外感と、それでも隣に臣がいるという事実です。テーマ傾向には任侠や刑事、作家といった要素も並びますが、あらすじの芯にあるのは、積み重なった時間と、ふたりでの暮らしに戻っていく過程そのものです。
Q. 今回の作品集は、シリーズ既刊を読んでいなくても楽しめますか?
A. あらすじには「慈英×臣シリーズ」の単行本未収録作をまとめた作品集第2弾とあります。主軸は書き下ろし短編「てのひらにつもる愛について」で、これは慈英が帰国し臣との暮らしに戻る時期を描いたもの。シリーズの流れを踏まえた上での未収録作集であることは明記されていますが、各収録作の詳細な前提はあらすじからは分かりません。気になる場合は既刊と合わせて手に取るのが確実です。
Q. どんな内容の短編が収録されていますか?
A. あらすじで明言されているのは、書き下ろし短編「てのひらにつもる愛について」です。慈英が十年暮らしたアメリカから帰国し、臣とのふたり暮らしに戻る時期、従兄弟・照映に誘われて酒を交わし、いなかった十年間の親しい人たちの近況に耳を傾けるという内容。それに加えて、小冊子、同人誌、WEBで発表された単行本未収録作が収められています。個々の収録作のタイトルや細かな内容は、あらすじでは触れられていません。
Q. テーマ傾向に「任侠・刑事」とありますが、今回の短編はどんな空気ですか?
A. テーマ傾向には極道・任侠・刑事、恋愛、学生、学園もの、同級生、ホームドラマ・同居、芸能人、作家などが並んでいます。ただし今回の主軸となる「てのひらにつもる愛について」のあらすじから読み取れるのは、帰国した慈英が従兄弟と酒を酌み交わしながら、自分がいなかった十年間の臣や親しい人たちの近況を聞く、という静かな場面です。任侠や刑事の要素がこの短編にどう関わるかは、あらすじからは判断できません。





