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▶ 『三代目の道楽と融資を断った男が十年で蔵を建て直した当主になり蔵開き前夜に大戸を内から閉めた私が体重ごと沈められ孕まされる元融資担当の話♡♡♡』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
「三代目の道楽」と書いた女が、十年後その蔵の大戸を内から閉める
本作は、地方銀行の融資担当だったヒロイン・弓場登季(34)と、かつて融資を断った造り酒屋の三代目・湯浅継人(36)の再会を描くTL小説です。十年という時間が、二人の立場をきれいに反転させているのが最大の特徴。断る側だった登季は本部の担当役席として提携を取りに行く側になり、断られた湯浅は蔵を建て直して当主になっている。同じ銀行という土俵の上で、十年前と今とで向き合う位置が入れ替わっているのです。
あらすじが始まるのは、蔵開きの前夜
物語の舞台は、翌朝の蔵開きを控えた夜の土間です。翌朝のための枡と柄杓が並び、大戸は開いたまま。外には人を入れる支度がしてあり、帰ろうと思えばいつでも帰れる状況が用意されています。それなのに登季は自分の手で大戸を引き、閂を内側から落としてしまう。閉めたのは自分だと湯浅も見ていた――この一連の流れが、作品の核となる場面です。
声が先に届く、という導入の運び方も印象的です。麹と酒母の甘い匂いと、洗い上げた木の匂い。酒蔵という場所の空気が、再会の場面にそのまま重なっています。
十年前に「道楽」と読み上げた側が、いまは提携を取りに行く側
十年前、当時24歳だった登季は、湯浅が持ち込んだ蔵の建て直しの計画に『三代目の道楽』と書いて稟議を落としました。窓口ではなく、蔵の土間で本人に向かって読み上げたという点が、この作品の人間関係を象徴しています。書類の上だけで済ませず、直接本人の前で告げた。その重さが、十年後の再会に効いてくる構図です。
いまの湯浅は、当主として杜氏と蔵人を束ね、蔵の酒は全国から人を呼び、地元の店も宿もその名前で回っている。米袋を担ぐ体格のまま、声だけは低く静かな執着型として描かれています。断られた側が自力で建て直し、断った側が本部の役席として戻ってくる――この立場逆転が、物語全体の推進力になっています。
人妻という立場と、蔵の暗がりで起きること
登季は人妻で、夫は同じ銀行の同期です。職場と家庭の両方に足場を持ちながら、蔵開き前夜の土間で閂を落とす。作品はこの選択を、不貞という題材として正面から扱っています。十年ぶんの荷を担いできた身体が近づき、米袋を担ぐ腕に抱えられ、体重を丸ごと預けられて沈み込みだけで声が出なくなる。やがて受けているだけでいられなくなり、登季のほうから与える側に回る。体格差と、主導権の揺れが同時に描かれる構成です。
どんな読者に向いているか
- 再会もの、立場逆転、体格差をまとめて味わいたい方
- 「わからせ」の空気を、静かな執着として読みたい方
- 人妻が夫のいる身で揺れる、大人の背徳感を求める方
- 酒蔵という閉じた空間の匂いや気配ごと物語に入りたい方
全74ページのR18作品で、登場人物はすべて成人しています。融資判断と家業の再建をめぐる立場逆転、そして不貞を題材にしたフィクションであることが明記されています。学園ものやピュアな恋愛ではなく、十年という時間を挟んだ大人同士の再会を読みたい夜に向いている一冊です。
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