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▶ 『三晩ぶん除雪の入らない離島の風力の保守待機棟で、無線を切った直後の地声で鳴かされ十三歳上の保守技師に奥まで注がれ孕んだ船会社の島事務所の職員の話』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
無線の声が剥がれる瞬間から始まる、密室の三晩
本作は、離島の船会社事務所に勤める細見郁美(30歳・受け・視点人物)と、本土から十年この島の風車に通う保守技師・布袋幸雄(43歳・攻め)の物語です。郁美は五年間、日に三度きまった時刻に本土と無線をつなぎ、欠航を島じゅうへ流してきました。その日は風力の保守待機棟へ欠航を伝えに歩いて上がり、戻る道で雪脚が変わり、除雪車が待機棟まで届くのは三晩後になります。二人はその棟で足止めされ、定時交信だけは棟の設備で続けることになります。
この作品を他と分けるのは、郁美が長年つくってきた「業務の声」が、送話器を置いた直後に剥がれ落ちる瞬間を起点に据えている点です。掠れた地声が一声出て、幸雄はその一声だけを聞き分けます。そして、郁美が言葉で許すまでは先へ進まない。十三歳上の相手が、手より先に返事を待つ。この順序が作品全体の骨格になっています。
受け取る側だった郁美が、三晩目に自分で手順を決める
閉じ込められた三晩のあいだ、郁美は幸雄から受け取る側にあります。しかし三晩目、彼女は自分で手順を決めて幸雄に施し、そのうえで奥まで注がれ、孕みます。受け身のまま流されるのではなく、最後に主導権が郁美の側へ移る構成です。相手に委ねる時間と、自分から動く時間の両方が描かれる点は、この手の密室ものを選ぶ際の判断材料になるでしょう。
雪の緩んだ朝、幸雄は本土行きの切符を二枚買うと言い、雪掻きの柄を郁美に持たせて先に道を踏ませます。そして三月後、無線機の脇の交信予定表の余白に、幸雄が日付を一行だけ書き足している。密室の外へ出た後も、二人の時間が静かに続いていることがうかがえる結びです。
こんな人に合う作品
- 歳の差のある関係で、年上が言葉の許可を待つ構図が気になる方
- 密室・雪・無線といった閉じた状況の空気ごと読みたい方
- 受け身から一転、ヒロインが自分で手順を決める展開を求める方
- 結末の後に、静かな余韻が残る形が好みの方
全60ページのTL小説で、R18作品です。登場人物はすべて成人で、性行為は合意のうえのものと明記されています。純愛・溺愛・イチャイラブといった方向性を好む読者に向く一方、密室に閉じ込められる状況そのものを楽しみたい方にも手に取りやすい構成です。
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