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📝 DLsite TL小説
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「総会の日だけ他人に戻る」夫婦の、一年に一度の約束
本作は、結婚六年目の人妻・諏訪部映見と、その夫で電機メーカーの総務部長・諏訪部孝弘の夫婦を描くTL小説です。二人は毎年、株主総会の日だけ「事務局長」と「銀行の担当」に戻り、他人として並びます。そう決めたのは孝弘のほうで、映見は合図を一つ用意しました。想定問答のカード箱の蓋を閉じたら、そこで終わり。一年に一度のその日だけ、夫婦は他人に戻るのです。
舞台となるのは、株主総会の会場の壇上袖です。映見は信託銀行の証券代行部で総会運営を支える立場で、暗い袖の中でも紙の手触りだけで想定問答のカードを選び取ります。進行卓には二人のほかに事務局員が三人。幕の向こうでは議長が開会を告げ、質疑が始まる――という状況が、あらすじで丁寧に示されています。
九年前の袖から続く、二人だけの合図
あらすじによると、九年前、映見と孝弘はこの会社の株主総会の袖で初めて他人として並びました。当時、映見は総会運営を支える信託銀行の担当、孝弘は事務局の若手でした。六年前に夫婦になり、孝弘は総務部長として事務局長を務めるようになっても、総会の日だけは開会から閉会宣言まで元の立場に戻る。長い時間をかけて積み重なってきた関係だからこそ、この一日の「他人のフリ」が際立つ構図になっています。
当日は、質疑が始まったところで映見が何も言わずに孝弘の手首を取り、進行卓の陰へ引き寄せる場面が描かれます。議長の秘書が懐中電灯を手に袖へ入ってきたとき、映見の指が箱の蓋に掛かり、孝弘はすぐ手を引いて議長へのメモを持って袖を出る。秘書が席へ戻るまで帰ってこない――という、合図と中断の応酬が物語の緊張を作っています。
質疑の混乱と、撤収前の四十五分
質疑は荒れて予定を三十五分過ぎ、そのあいだに映見は何度も達したとあらすじにあります。いちばん荒れた質問の最中、映見の口からこぼれたのは、九年前に初めて孝弘を呼んだ他人の呼び方でした。十一時五十五分に閉会宣言。撤収班が昼の休憩から戻るまでの四十五分、袖には誰もいません。他人の呼び方をやめて、映見は自分の言葉で孝弘に頼む――子を望んで半年、孕むつもりで、夫に奥まで出された、というのが本作の結末として示されています。
着衣のまま、声を我慢しながら、連続絶頂と孕ませが重なっていく構成です。暗い袖、進行卓の陰、誰かが入ってくる気配、という閉じた空間の緊張と、夫婦でありながら他人として接する背徳感が組み合わされています。全46ページのR18作品で、登場人物はすべて二十歳を超えた大人であり、合意のうえでの「他人のフリ」プレイを題材にしたフィクションであることが注意書きで明示されています。
こんな読者に刺さる作品
一年に一度だけ関係がリセットされる夫婦の約束、暗い袖という閉じた空間、声を殺しながらの連続絶頂、そして最後に孕みを望む流れに関心がある方に向いています。職場の立場と私生活が重なる背徳感、合図一つで始まり合図一つで終わる緊張感を味わいたい人には、あらすじの時点で惹かれるポイントが多いはずです。重い展開や報われない結末ではなく、夫婦の合意と着地点が示されている点も、選ぶ際の判断材料になるでしょう。
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