📝 DLsite TL小説
▶ 『張り替えた苔を守ろうと離れの厠を板で塞いだ私が、目の見えぬ厠の神に執着され、触れた一点ばかりをクリ責めで確かめられて苔が青むより先に孕んだ話・一話〜』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
苔を守るために塞いだ戸の向こうに、神がいた
本作は、宿場の旅籠の離れで苔庭を任された梅原ちえ(24歳)と、その離れの厠に宿る神・埴彦(はにひこ)のあいだの出来事を描く和風あやかしのTL小説です。秋に張り替えた苔は根づくまで人の足に耐えないため、ちえは冬のあいだ厠の戸を板で塞いでいました。ところが年の暮れ、その板の向こうから咳払いが返ってきます。入る前にひとつ咳払いをする作法は先代の女将が守っていたもので、板の内にいたのは、久しく誰にも声をかけられずにいた厠の神でした。
目が見えぬ神が、指先の一点だけで相手を知る
埴彦は人の姿に直せば三十ほどの男で、長い黒髪を顔の前へ垂らして目元を隠しています。目が見えず、咳払いの声と、触れた指先の一点でしか相手を確かめられません。神は「代の払い方」を二つ並べます。板を外して苔の上を客に歩かせるか、苔が青むまで夜ごと離れの板間へ来て身を神に預けるか。選ぶのはちえ自身の口であり、離れに錠は下りず、朝の水打ちより先に神のほうが厠の暗がりへ戻る、という条件も添えられています。ちえが選ぶのは後のほうでした。
声から指先へ移っていく執着と、物と動作で置かれる場面
見えぬ神の指は一か所に留まり、そこだけを夜ごと確かめに来ます。ちえの咳払いを聞き覚えた神の執着は、声から指先へ移っていく——というのが本作の読みどころとして挙げられています。頂点は、その一点にほかの感覚が寄り集まっていくところで書かれるとのこと。気持ちを言葉にして閉じず、苔、水、板戸、指先といった物と動作だけで場面を置く作りも特徴として示されています。
苔が青むより先に、ちえは孕んでいる
厠の神が産を守る神でもあると知ったのは、月のものが二度続けて来なかったあとでした。苔が青むより先に、ちえは孕んでいます。苔庭の世話と同じ待ち方で、急かさず相手が応じるのを待つ女の話として描かれるとのことです。本文は約3.9〜4.2万字、全16章の構成で、体験版では第1章から第3章までが読めます。挿絵なしの縦組みPDF、横書きPDFは全116ページ。本作は連作の第一話にあたります。
こんな読者に合いそう
- 人ならざるものと人のあいだの、言葉にしにくい感情を読みたい方
- 執着や焦らしのある関係を、静かな筆致で味わいたい方
- 和風あやかしの空気と、物と動作で置かれる場面が好みの方
- ヒロイン一人称で、選ぶのはヒロイン自身という構図に関心がある方
本作はR18の成人向け作品で、18歳未満の購入・閲覧はできません。登場人物はすべて二十歳以上で、代の形は本人が選んでいます。厠神の俗信に材を取った和風ファンタジーのフィクションであり、現実の信仰や風習、強要を肯定するものではない旨が断り書きに示されています。サムネイルは生成AIを使用して制作したものに一部手作業の調整を加えたものとのことです。
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