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📝 DLsite TL小説
▶ 『流氷が港口を塞いで渡し船が七日出ない間、製氷棟の宿直室で十五歳上の製氷係と境目がなくなるまで重なり奥に出され孕んだ養殖場の作業員の話』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
流氷が閉ざす七日間が、二人の距離を溶かしていく
本作は、貝の養殖場で働く28歳の六車柊子と、十五歳上の製氷係・妙見佐一の七日間を描くTL小説です。冬の朝、沖から流氷が押し寄せて港口が塞がれ、渡し船が出るのは風向きが変わる七日後。岬で年を越すのは、製氷の機械と貯氷庫を十八年預かってきた佐一だけ。柊子は製氷棟の宿直室に寝具を借りることになります。日常の通勤路が氷に閉ざされることで、二人は逃げ場のない時間の中へ置かれていく——その設定の組み立てが、まず何より印象的です。
貯氷庫の冷気と、消えていく皮膚の輪郭
あらすじで特に目を引くのが、貯氷庫の冷気のなかで吐く息と庫内の白い霧が同じ色になり、触れている場所と触れていない場所の縁が先に分からなくなっていく、という描写です。皮膚の輪郭が消え、どこまでが自分かを決められないまま柊子は何度も昇りつめる。身体的にどこまでが自分か分からなくなる感覚を、氷と霧の色に重ねて描いている点が、本作ならではの空気を作っています。
柊子は浜で育ち、冬の海の匂いで風向きが分かる女性。佐一は十八年、製氷の機械と貯氷庫を預かってきた人物で、氷を分けるのも身体を重ねるのも、大人どうしの決めごととして扱う人です。戸を半分だけ閉め、残りは相手に任せる——その姿勢があらすじ全体の関係性の基調になっています。
七日目に、柊子が受け取る側でいることをやめる
七日目、柊子は受け取るばかりでいることをやめ、自分で手順を決めて佐一に施したうえで受けた、とあらすじは綴ります。年上で、職場の氷を預かる立場にある佐一とのあいだで、柊子が自ら手順を決めるという展開は、単に流されるだけではない関係の変化として読めます。そしてそのまま奥に出され、孕む。閉ざされた七日間の果てに、二人のあいだに新しい事実が残される流れです。
氷が沖へ離れた朝、佐一は桟橋まで荷を運び、春の漁期からは浜側へ移ると言います。海明けの港で、柊子は渡し船の舫いを自分で解いている——この最後の一文が、七日間を経た柊子の姿を静かに示しています。
こんな読者に届く作品
- 年上の相手との、逃げ場のない時間の中での関係の変化を読みたい方
- 契約や身分差ではなく、土地と仕事に根ざした大人の距離の縮まり方を味わいたい方
- 静かな空気の中に熱を感じる物語を好む方
全59ページのR18作品で、登場人物・団体・場所はすべて架空です。年齢差のある大人どうしの関係を、氷と霧の冷たさとともに味わいたいときに手に取ってみてください。
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