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「サイテー」と「極甘」、そのギャップこそが沼の入り口
本作は、TL漫画『サイテーな高階くんは極甘な性獣でした』の第17話から20話を収録した合冊版です。物語の軸となるのは、既婚者の主任に実らない恋心を抱えるデザイナーの茅子と、女遊びが激しいと評判の後輩・高階くん。茅子が彼の指導係を任されているところから、二人の関係は始まります。
会社帰り、高階くんの遊び相手との修羅場に遭遇してしまった茅子は、半ば強引に居酒屋へ連れていかれます。恋に難ありな男女が、カラダだけの関係から始まる――というのが本作の出発点。一見ドライな関係に見えて、そこに「奥で受け止めてくださいね」という極甘で挑発的な言葉が絡んでくるわけです。
イジわるな後輩のテクニックに翻弄されるヒロイン
本作の魅力のひとつは、高階くんの「サイテー」と言われる所以と、その裏にある「極甘」な一面のギャップでしょう。あらすじでは「ゴム越しですが、奥で受け止めてくださいね」という彼のセリフが紹介されていますが、これは彼の言葉選びの巧みさと、茅子の心を揺さぶる術をよく表しています。
「はじめてイったことさえバレバレではずかしいのに、そのまま熱いのが奥まで届いてきたら――ッ」という描写からもわかるように、高階くんのテクニックは茅子の身体だけでなく、感情までも揺さぶっていきます。身体から始まる関係だからこそ、二人の距離がどう縮まっていくのか、その過程にドキドキが詰まっているのです。
「カラダだけの恋」から始まる、恋に不器用な二人の行方
茅子は既婚者の主任に実らない恋心を抱えており、高階くんは女遊びが激しいとされる後輩。どちらも「恋愛」に対してまっすぐに向き合えてこなかったからこそ、「カラダだけの恋」という言葉に逃げ場を求めたのかもしれません。
しかし、身体だけの関係を続けていくうちに、互いへの感情が変わっていく瞬間が必ず訪れるはずです。サイテーと呼ばれる高階くんが、茅子に対してだけ見せる「極甘」な素顔――それに気づいてしまったら、もう「カラダだけ」では済まなくなっていくでしょう。恋愛に不器用な二人が、本当の気持ちに気づくまでの過程が、本作の読みどころです。




