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発売日: 2026/10/01 | 著者: あらた六花
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恋人になったのに、会えない。この「なったのに」の落差……あたしこれだけで三時間は語れる。卒業までのカウントダウン、じわじわ来るやつ。
付き合えた先にある「会えない」を丁寧に描く、等身大ネオピュアBL第2巻
『セブンティーンシロップス』第2巻では、恋人同士になった高校2年生の謙太郎と、先輩の瑞生の関係が描かれます。第1巻で距離を縮めてきた二人が、ようやく恋人という形を得たところからのスタートです。しかし甘い時間が約束されるどころか、瑞生の卒業という期限が二人の前に立ちはだかります。
さらに謙太郎は文化祭実行委員の活動に追われ、瑞生は進路の問題を抱え、すれ違いとも言い切れない「物理的に会えない」日々が続いていくのです。会いたい気持ちだけが募っていく時間の描き方が、この作品の核心にあります。
文化祭実行委員と進路問題、同時に来るの……高校2年生のリアルすぎる。会えない理由が「すれ違い」じゃなく「生活」なのが刺さる。
恋人になった直後に「時間」という障害が立ちはだかる
恋愛漫画では、付き合うまでが山場として描かれることが少なくありません。しかし本作は、恋人になった後こそが物語の本番として描かれます。瑞生の卒業まで、限られた時間をなるべく一緒に過ごしたいという謙太郎の願い。それに対する瑞生の思いも、きっと同じ方向を向いているはずです。
それでも文化祭実行委員の活動や進路の問題という、高校生ならではの現実が二人の時間を奪っていきます。誰も悪くない、でも会えない。このやるせなさが丁寧に積み重なっていく構成になっています。
会いたい気持ちが募った先に描かれる、いちゃいちゃえっちの加筆
あらすじには「会いたい気持ちが募った先のいちゃいちゃえっちも加筆」という一文があります。会えない時間を経たからこそ、触れ合えた瞬間の重みが変わってくる。そういう流れが本作には用意されているようです。
第2巻ということで、二人の関係性がより深まる段階に入っていることもうかがえます。ネオピュアという言葉が示す通り、初々しさを残しながらも、恋人としての距離感が更新されていく過程が描かれるのでしょう。
会えない時間の先にある「加筆」……あたしはもう、その一言だけでこの巻の存在意義を理解した。会いたいが募るほど、触れ合えた時の温度が変わる。そこを丁寧にやってくれる作者さん、信頼しかない。推しが多すぎて情緒が終わる。
この巻、甘いだけじゃない。卒業という期限、進路という岐路、文化祭という青春。全部抱えた上で「それでも会いたい」ってなる二人……。じわじわ効いてくるタイプの作品。あたし、これは読み終わった後しばらく余韻に浸るやつだ……。
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