プロジェクション30

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プロジェクション30

発売日: 2026/08/11 | 著者: ワンワン / ワビ / イ・ウンギュ | 出版社: SNP | レーベル: NETCOMICS | 74P

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紫苑

復讐に閉じこもる男と、置き去りにされた青年。……救いが執着に変わる瞬間、私はもう見たくて仕方ない。……解釈一致。これは神

救済と執着が交差する、二人だけの暗室

本作は、妹を失った復讐者セジュと、借金を残して去った父のせいで孤独に取り残されたセジン、二人の男の関係を描く物語。あらすじ冒頭から、セジュが「死んだ妹を思い出しながら」セジンに善意を施したとあり、その行為が純粋な慈悲から始まったわけではないことが窺えます。復讐という暗い情念に支配された男が、なぜ他人に手を差し伸べるのか。その動機の歪みが、物語全体の緊張感を生み出しているのでしょう。

一方のセジンは、「初めて出会った優しい大人の助けに徐々に心を開いていく」とあります。絶望のどん底で差し伸べられた手に、彼がどれほどの安堵と依存を覚えたかは想像に難くありません。しかし、その関係は「単純な同居を超え予想できない方向へと流れ始める」とのこと。善意の仮面の下に潜むセジュの執着が、セジンの心をどう揺さぶるのか。救いを求める者と、救うことで自分を保つ者。その不健全とも言える均衡が崩れる瞬間への期待が高まります。

紫苑

善意の裏に何かある。この「何げなく」がもう、絶対計算だよね。セジン君が気づいたとき、どんな顔するんだろう……

閉じた心と開かれた心、その危うい重なり

セジュは「復讐だけのために暗闇の中に自分を閉じ込めた」とあります。彼にとって世界は既に終わった場所であり、日常はすべて復讐のための手段なのでしょう。そんな彼がセジンに施す「何げない善意」は、妹の面影を重ねた投影である可能性が高い。しかし、その投影がいつまでも妹の代わりであるはずがありません。セジンが「優しい大人」としてセジュを見上げるほど、セジュの心の中の歪みは大きくなっていくのではないでしょうか。

対するセジンは、父に捨てられ、借金だけを残された「一人残されてしまった」存在です。彼にとってセジュの存在は、おそらく初めての「安全」です。その安全が、いつしか独占欲や依存へと変質していく。あらすじには「二人の関係は単純な同居を超え予想できない方向へと流れ始める」とあり、単なる保護者と被保護者の関係で終わらないことは明らかです。暗闇に閉じこもった男と、暗闇から救われた青年。二人の光と影が交差するとき、どんな感情が生まれるのか。今から目が離せません。

紫苑

優しさの裏側に、重い独占欲が潜んでる……。セジュさん、絶対セジン君のこと離さないでしょ。その執着の行方、見届けたい。

「その境に立つ」二人の、その先へ

救いと執着,その境に立つ二人の男の話。

この一文、本当に本質を突いています。セジュのセジンへの行いは「救い」なのか、それとも妹の代わりを求める「執着」なのか。セジンから見たセジュへの感情も、感謝と依存の境目は極めて曖昧です。あらすじはこの問いを読者に投げかけ、答えを示していません。だからこそ、二人の関係がどちらの方向へ倒れるのか、その瞬間をこの目で見るまでは気が抜けない。善意が呪いに変わる瞬間を、私は逃したくありません。

紫苑

復讐の暗闇に光を灯したセジン君が、その光ごとセジュに喰われるのか、それとも……。この重さ、私は大好物。ハッピーエンドであることを祈りつつ、早く続きが読みたい。

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