📖 らぶカル BL漫画
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「笑顔が増えていく」段階そのものを描くオフィスラブ
『恋のつづきは、となりで』は、同人誌として発表されたBL漫画です。X(旧Twitter)に掲載されたものをまとめ、加筆修正を加えたものになります(修正+加筆13ページ、本文46ページ)。
物語の軸になるのは、真堂海遥と結木陽斗の関係です。海遥は今まで人とあまり深く関わらないように生きてきた人物。そんな海遥と、仕事で同じ案件を担当することになった陽斗は、時間をかけてようやく海遥がほころぶような笑顔を見せるようになり、その姿に惹かれていきます。関係が一足飛びに進むのではなく、笑顔が増えていく過程そのものが丁寧に積み上げられていく構成です。
思わずのキスと、戸惑いの涙が示すもの
一緒に笑ってたわいない時間を過ごす中で、陽斗はあふれる想いを抑えきれず、思わずキスをしてしまいます。驚いた海遥の瞳からは、戸惑いの涙がこぼれる——というのが公開されているあらすじの流れです。
ここで描かれるのは、想いが通じ合った後の甘い展開ではなく、伝えてしまった側と受け止めきれなかった側の間に生まれる揺れです。心を開くことに時間をかけてきた海遥にとって、突然訪れた距離の縮まり方は、喜びよりも先に戸惑いとして現れる。その反応があるからこそ、「もっと隣にいたい」という陽斗の願いが、単なる恋心ではなく、相手の心の速度に寄り添おうとする姿勢として立ち上がってきます。
臆病な心にまっすぐ触れていく、やさしい距離のほどけ方
「少しずつ笑顔が増えていくたび、もっと隣にいたいと思ってしまう」「臆病な心に、まっすぐ触れていく」——あらすじで示されるこれらの言葉が、この作品の温度をよく表しています。
職場という同じ案件を担当する間柄だからこそ、二人きりの特別な時間だけでなく、日常の延長線上で関係が育っていく点も特徴です。スーツ姿のサラリーマン同士が、仕事の場を共有しながら少しずつ距離を縮めていく。派手な事件で関係が動くのではなく、たわいない時間の積み重ねが心をほどいていく様子を味わいたい方に向いています。
なお、本作品は同人誌のため、ページ数には注意が必要です。商業誌のようなボリュームを想定している方は、本文46ページという分量を確認したうえで手に取るとよいでしょう。





