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発売日: 2026/09/18 | 著者: 咲長狼助
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和の架空の国、しかも自警団もの。36歳の頭と18歳の美少年隊士。この年齢差と立場の差だけで、もう静かに胸がざわつくのよね。
守る町と、守られるだけじゃない美少年
舞台は島国「委巫」にある「常在」の町。この町を守る自警団「番家」に、ある日ひとりの少年が入隊してきます。その名は楓志郎。花も恥じらう艶麗な美少年で、誰もが目を見張る存在として描かれています。
受け入れる側の南隊を率いるのは、頭の尾鷹壱正。36歳のベテラン隊士です。18歳の新入りと、経験を積んだ大人の男。同じ隊に身を置く者同士でありながら、その間には年齢も、立場も、積み重ねてきた時間もまるで違う。すったもんだという言葉がタイトルに置かれているあたり、穏やかには進まないのでしょうね。
ファンタジーの国と町、そこを守る自警団という設定は、恋模様にそのまま派手さを足すのではなく、二人の関係に静かな緊張感を与えているように思います。守る者と守られる者、先輩と後輩。立場がはっきりしているぶん、そこが揺れたときの色気が際立つのでしょう。
隊の頭と新入り。この上下関係が恋に変わっていく過程、じわじわ来るわ……。
見どころ
- 36歳と18歳の年の差:ベテラン隊士の尾鷹と、新入りの楓志郎。人生の折り返しを過ぎた男と、まだ何も始まっていない少年。この差が、恋の熱をただ甘くするのではなく、重く、静かにさせていくはずなのよね。
- 自警団という舞台:島国「委巫」の町「常在」を守る「番家」。隊としての規律や立場があるからこそ、私的な感情が挟まったときのすったもんだが生まれる。守る場所がある二人だから、恋もただの私事では終わらないのでしょう。
- 「誰もが目を見張る」美少年:楓志郎の艶麗さは、周囲の視線を集める描写として置かれています。その視線の中に尾鷹もいる。頭として見ていたはずの相手を、別の目で見てしまう瞬間が来るのかと思うと、それだけで落ち着かない気持ちになるわ。
こんな人におすすめ
- ✅ 年の差ものの、若い側の勢いではなく年上の側の揺らぎを味わいたい人
- ✅ 自警団や隊といった立場のある関係性の中で、私情がじわりと滲む展開を待てる人
- ✅ 和の架空の国と町の空気ごと、恋のすったもんだに浸りたい人
36歳の男が、18歳の美少年を前にして、頭としての顔と別の顔のどちらを出すのか。そこが一番見たいところなのよね。派手な事件よりも、二人の間に流れる空気が少しずつ変わっていく、その速度そのものを噛みしめたい。和の国の匂いと、隊の規律の硬さ。その中でふと緩む瞬間があるなら、私はそこに長く留まりたいわ。





