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忠誠を誓った女騎士と、恐れられる若き国王——揺れる想いと王宮の思惑
『忠誠と淫辱の女騎士は恐王の鞘となりて・後編』は、女騎士エルザと現国王ラウルを軸に、王宮の政治闘争と愛情が絡み合うTL漫画です。幼い頃は親しかったエルザとラウルですが、現在のラウルは冷酷残忍と家臣から恐れられる国王。エルザは剣士として成長し、冷静な性格の女性として描かれています。そんなエルザの、ラウルに対する想いが変わりつつある——というのが本作の中心に据えられた変化です。
前編からの続きとなる後編では、国王崩御後に即位したラウルと、先王に仕えた配下たちの衝突が描かれます。反乱を企てる者たちの影には、先王の愛人だったジュリエンヌと先王の弟エドモンがいるという構図です。恋愛だけでなく、王位をめぐる思惑が物語に厚みを与えています。
アンセルという存在が、ふたりの関係に影を落とす
登場人物として見逃せないのが、前国王の庶子である伯爵アンセル・ド・クラヴリーです。容姿端麗で表向きは好青年、周囲の評判も良い一方で、王位継承権がないことからラウルにコンプレックスを抱いています。思考が読みにくい振る舞いをしており、ラウルから疑心を抱かれている——という関係性が明示されています。エルザとラウル、そしてアンセル。三者がどう絡むのかが、後編の読みどころのひとつです。
作品の特徴として、愛情や恋慕に政治的闘争が絡むストーリーであること、流血表現があることが挙げられています。甘い関係性だけを追うのではなく、王宮を舞台にした緊張感のある展開を楽しみたい方に向いています。なお本作は後編のため、前編からの流れを踏まえて読む構成です。収録は表紙1P+幕間1P+人物相関図1P+本文161P+あとがき1P+おまけ3Pの総ページ168P。人物相関図が付いているので、複雑な人間関係を確認しながら読み進められます。
こんな人におすすめ
- 幼なじみとの関係が、立場や時間を経て変わっていく物語を読みたい方
- 恋愛と政治闘争が交差する、緊張感のある王宮ファンタジーが好きな方
- 忠誠を誓った相手への想いが揺らぐ、女騎士の葛藤を追いたい方
- 前編を読了済みで、続きの展開を待っていた方
剣士として生きてきたエルザの冷静さと、ラウルへの想いの変化。そのふたつが同居する心情の描かれ方が、本作を単なる恋愛ものにとどめない魅力になっています。前編を読んだ方はもちろん、王宮を舞台にしたTL漫画を探している方にも選択肢に入る一作です。
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