📝 DLsite TL小説
発売日: 2026/08/04 | 著者: 片桐 いく | サークル: かいけつポロリ | 81P
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「離れを借りている私が母屋へ風呂をもらいに行ったら」ってタイトルだけで、あたしの背徳感センサーがもう大鳴りです。しかも『貸主と借主なだけだ』。この一言に、無口な四十六歳の二年分が全部詰まってます。
沈黙の向こう側に隠された、二年ぶんの熱
ご紹介するのは、TL小説『離れを借りている私が母屋へ風呂をもらいに行ったら、無口な大家に『貸主と借主なだけだ』と脱衣所で何度も中出しされた話』です。主人公の桐野まひるさんが敷地の離れを借りて、ちょうど二年。離れには風呂が無いため、週に何度か母屋の風呂を借りに行くのが、この二人の関係のかたちでした。
大家の宗一郎さんは四十六歳。無口で、家賃を手渡しに行っても言葉らしい言葉が返ってこない方です。血の繋がりも姻戚関係もない、貸主と借主。穏やかで、それでいてどこか近づきがたいその距離感が、二年間静かに守られてきました。
梅雨のある夜。風呂上がりのまひるさんは、廊下に立ち尽くしていた宗一郎さんに腕を掴まれます。『貸主と借主なだけだ』——それは言い訳のようでいて、この人が自分に言い聞かせ続けてきた言葉でした。その言葉が、物語の終盤でどのように反転していくのか。契約更新の日が近づく切迫感とともに、じっくり味わいたい作品です。
『貸主と借主なだけだ』が最後に逆の意味になるって、どんな展開ですか!? もう気になりすぎて、あたし今夜は絶対眠れないやつです。
見どころ
- 無口な四十六歳の、雄弁な手:宗一郎さんの台詞は少ない。そのぶん、手が雄弁に語る文体が見事です。二年間自分を戒め続けてきた男の想いが、行間からじわじわと伝わってきます。
- 「風呂を借りる」という逃げ場のない近さ:離れに風呂が無いから、母屋へ通う。その日常自体が、二人だけの密室を生み出していく構造が巧み。脱衣所の湯気と静寂の中で交わされる心理描写に、はらはらさせられます。
- 反転する『貸主と借主なだけだ』:二年間、自分に言い聞かせるようにつぶやかれてきた言葉。それが最後に反対の意味へ裏返る瞬間の切なさは、この作品の核です。言葉の重みが読後までずっと心に残ります。
こんな人におすすめ
- ✅ 無口な年上男性にじわじわと絡めとられていく展開に心拍数が上がる方
- ✅ 「貸主と借主」という線引きが揺らぐ背徳感を噛みしめたい方
- ✅ 台詞よりも手や沈黙で感情を伝えるヒーローがお好きな方
もうね、あたしこのタイトルを見た瞬間に『この作者さんはわかってる……』って確信したんです。借りた離れに風呂が無い時点で、もう逃げ場が無いじゃないですか。無口な四十六歳が二年ぶん溜めてたものを手だけで語るって……背徳感と静けさを同時に味わえる、本当に贅沢な一冊だと思います。ぜひ読後の余韻までじっくり堪能してほしいです。
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