深夜二時の仕事部屋に差し入れを提げて来た四歳下の担当編集と缶詰のホテルの一室で肩を揉まれ「先輩を孕ませたい」と夜が明けるまで三度も奥に注がれた官能小説の作家

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深夜二時の仕事部屋に差し入れを提げて来た四歳下の担当編集と缶詰のホテルの一室で肩を揉まれ「先輩を孕ませたい」と夜が明けるまで三度も奥に注がれた官能小説の作家

発売日: 2026/09/04 | 著者: 天野 こはく | サークル: 淫ターホン | 49P

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桃香

タイトルからして、もうね……。担当編集に「孕ませたい」って言われる官能小説家の話。四歳下の年下攻め、しかも缶詰の密室。この執着がたまらないのよね。

逃げ場のない“甘い包囲”――密室で溶ける仕事と恋の境界線

締切に追われる官能小説家・紗和(28歳)のもとに、四歳下の担当編集・柊(24歳)が差し入れを提げて現れる。「先輩が書き上げるまで帰りません」と泊まり込み、飲み物や食事の世話まで焼いてくれる――。あらすじ冒頭から、仕事の相棒というよりは、もはや献身的な愛人を思わせる距離感が立ち上ってくる。

物語の転換点となるのが、編集部が押さえたホテルの一室での缶詰作業だ。原稿が終わるまで外に出られない――逃げ場のない密室に二人きり。この“状況”が、単なる恋愛模様を一歩進めた緊張感を生んでいる。仕事だから仕方ない、という言い訳が通用しない空間で、柊は少しずつ距離を詰めてくるのだ。

「先輩を孕ませたいって書いたの、俺のことじゃないんですか」――このセリフが象徴するのは、紗和が書いてきた官能小説の願望と、柊の本気が重なり合っていく構造だ。作品の中の言葉が、現実の口説き文句として反転する。その境界線がとろとろに溶けていく描写に、大人の恋愛の甘さと危うさが同居している。

桃香

「取材と本気の境界がとろとろに溶けて」って一文だけでもう……。書いた願望を実行してくる編集、現実にいたら怖いけど、小説だからこそ愛おしいのよね。

四歳下の一途な担当編集と、押しに弱い官能小説家

紗和は28歳の官能小説家。締切に追われ、散らかった仕事部屋にこもりきりで、押しに弱い性格とされている。自分の作品を書きながら、現実の恋愛には不器用そうな――そんな彼女の隙を、柊は見逃さない。年上の作家を「先輩」と慕いながら、甲斐甲斐しく世話を焼く姿は、従順さの裏に強い執着を秘めているように見える。

柊は24歳の担当編集。一途で甲斐甲斐しく、「昔から紗和の作品と紗和自身に執着している」というのがポイントだ。作品への愛と紗和への愛が地続きで、彼にとってはどちらも同じ情熱の対象なのだろう。差し入れを持って現れる献身も、ホテルに缶詰になる状況も、すべては計算の上――とは言わないまでも、自然に紗和を包囲していく。

二人の関係性の妙は、「専属担当のまま恋人に変わっていく」という流れにある。編集と作家という仕事上の立場が、密室で少しずつ崩れていく。柊の「書いた願望をそのまま実行してくる」行動力は、年下の若さゆえのストレートさであり、同時に長年の執着が爆発した結果のようにも思える。紗和がどこで折り合いをつけていくのか、その心の動きが見どころだ。

桃香

締切前夜の一晩に「三度も」って……。数字が具体的でいいのよね。仕事部屋の散らかりも、ホテルの缶詰も、すべてが二人の関係を加速させる装置になってる。

「書いた願望」が現実になる――小説家ならではの甘い罠

「先輩を孕ませたいって書いたの、俺のことじゃないんですか」

この一文は、この作品の核を凝縮している。紗和は官能小説家だから、当然「孕ませたい」という願望を文章として書いてきたはずだ。それは職業上の創作であり、特定の相手に向けられたものではない。しかし柊は、その言葉を自分宛てのメッセージとして受け取る。「俺のことじゃないんですか」という問いかけは、甘えているようでいて、実は非常に強い主張を内包している。

作家と担当編集という関係性だからこそ、柊は紗和が書いてきた作品のすべてを知っている。彼女がどんな言葉で、どんな願望を綴ってきたのか――その知識が、彼の口説き文句に説得力を持たせているのだ。現実の関係性と作品世界の境界が、このセリフを境に完全に溶けていく。

また、「書いた願望をそのまま実行してくる」という柊の行動力は、官能小説家である紗和にとっては、自分の妄想が具現化するような体験だろう。これまで紙の上でしか味わえなかった世界が、目の前の年下男性によって現実になる。その戸惑いと快楽の混ざり合った感覚が、この作品の甘美な毒になっている。

桃香

……もう、どこから突っ込めばいいのかしら。「専属担当のまま恋人に変わっていく」って、仕事と恋愛の境界線が完全に溶けてる。締切前夜に一晩中なんて、翌日の原稿はどうなるのよ。……でも、それがまたいいのよね。現実の締切とか仕事の都合を全部忘れさせてくれる、濃密な時間の密度がたまらないわ。

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