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📝 DLsite TL小説
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「貼る位置を選ぶ」ことから始まる、治療室の関係の変化
本作は、路線バスの運転士・木曽千帆26歳を主人公とするTL小説です。長時間の座り姿勢による腰から脚への痛みを抱え、干渉波のリハビリ治療室へ通う千帆。担当するのは、療法士・香川尚彦50歳とリハビリ科医・柿沼慶介57歳という、年上のふたりです。
この作品を他と分けるのは、治療の手順そのものが物語の軸になっている点です。四本のケーブル、四角い貼付パッド、開けたままの導電ジェル。貼る位置を最初に選ぶのは千帆自身で、「この位置は私が選びます」という一行は手順書に書き足された、とあらすじに記されています。誰の身体に、どこへ貼るのか。その決定権が誰にあるのかという線引きが、物語の焦点として置かれています。
声を出さず、合間ごとに確かめ合う時間
通電のあいだ、千帆は声を出さず、合間ごとに強さと場所を声で確かめ合う、とあらすじは説明しています。療法士の香川は説明する側、医師の柿沼は黙る側。柿沼は強さの確認だけを短く取り、あとは何も言わずに見ている、という役割の違いも示されています。
この「合間」のやりとりを重ねるうちに、先生と名字で呼んでいたはずの呼び方が、いつのまにか名前へ入れ替わっている――。治療のための確認作業だったはずの会話が、少しずつ別の意味を帯びていく流れが、あらすじの中心に据えられています。言葉そのものより、呼び方の変化という小さな綻びで関係の変化を描いている点が印象的です。
七度目、貼る側に回る。許可を出す医師はこの部屋にいない
物語が動くのは七度目。千帆は「次は先生に貼ります」と言って、自分の手でパッドを相手の肌へ貼ります。ここで千帆は、貼られる側から貼る側へと回ります。そして「貼る側に回ってから、呼び方はもう戻らない」とあらすじは続けます。
また、通電の許可を出す医師は別棟にいて、電話の向こうで許可だけを出し、この部屋には一度も来ない、という設定も明かされています。治療室という閉じた場で、千帆と香川のあいだに何が起きているのかを、外の人間が直接見ることはない。この距離の取り方が、物語の緊張感を支えています。
この一文のあと、千帆は貼り返した手をそのままに、二人に順に奥へ孕まされる、とあらすじは締めくくられます。最後に、貼ったパッドを一枚剥がす――という余韻まで、治療の道具立てがそのまま物語の最後まで通底している構成です。
年の差と立場の違い、そして「自分で決める」ヒロイン
千帆は「人に触られる場所は自分で決めたい」という人物として描かれます。療法士の香川は、本人が選んだ位置を手順書に書き足し、書いた以外の場所には貼らない。医師の柿沼は黙って見ている。この三人の立場と距離感が、年の差という設定と重なって、作品独自の空気を作っています。
全10章、本文約1.9〜2.1万字。体験版は第1章〜第2章で約4,382字と案内されています。導入の着衣から、貼る位置を本人が選ぶ手順の確認、通電の合間の焦らしと呼び方の変化、自分が相手へ貼り返す踏み越え、そしてクライマックスへと段階的に進む構成が示されており、関係の変化を順を追って味わいたい読者に向いています。なお、本作はR18の成人向け作品です。登場人物はすべて成人で、フィクションとして描かれている旨も明記されています。
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