📝 DMM.com BL小説
発売日: 2026/10/09 | 著者: 凪良ゆう / 笠井あゆみ
記憶を失った相手を、他人だと嘘をついて手元に置く……。
これ、執着攻めの教科書みたいな出発点。じわじわくる。
これ、執着攻めの教科書みたいな出発点。じわじわくる。
「他人」と嘘をついて、失った記憶ごと抱え込む
『恋愛犯』は、高校時代に名前も知らなかったクラスメイト・勢田(せた)へ向けた日永(ひなが)の恋が、四年を経て再び動き出すBL小説です。バイオリンを褒められたことをきっかけに恋に落ちた日永は、毎晩勢田の家の灯りを見つめるだけで幸せを感じる日々を送っていました。しかし学校ではストーカーだと噂され、いじめが勢田にまで及ぶことを恐れた日永は、暴力事件を起こしてしまいます。
物語の転機は四年後。生まれた街を離れ、孤独に暮らしていた日永の前に、ふたたび勢田が現れます。ところが理由を聞く間もなく勢田は階段から転落し、記憶を失ってしまう。自分の名前も思い出せず、行くあてもない勢田に対し、日永は「自分は居合わせただけの他人だ」と嘘をつき、過去の経緯を隠したまま一緒に暮らすことを提案します。
勢田が記憶を失ったタイミングで、日永の前から逃げる理由が消える。
ここ、罪悪感と好機が同時に来てる。……重い。
ここ、罪悪感と好機が同時に来てる。……重い。
嘘から始まる同居が生む、二重の緊張
本作の軸は、日永の「罪深いとわかりながらも手放せない」という感情にあります。勢田を守りたい気持ちと、嘘でつなぎとめているという自覚が同居している点が、単純な再会ものとは異なる緊張感を生みます。勢田が記憶を取り戻したとき、日永の嘘はどう作用するのか。公開情報からは結末を断定できませんが、その不安定さ自体が読みどころとして提示されています。
勢田が記憶を取り戻す前に、日永の嘘が別の形で崩れる可能性もある。
どのタイミングで崩すかで、執着の質が変わる。そこが読みたい。
どのタイミングで崩すかで、執着の質が変わる。そこが読みたい。
こんな読者に合う作品
- 執着攻め、重い感情の作品を読みたい方
- 記憶喪失という設定から生まれる、すれ違いや嘘を軸にした物語を求める方
- 再会もの、初恋の相手と再び向き合う構図に関心がある方
口絵・イラスト収録あり。勢田の視点や記憶の扱いがどう描かれるかは読み進めて確認したいところです。
日永の「他人のふり」が、勢田にとっては救いにも枷にもなる。
この嘘、優しさとエゴが同じ形なのがいい。
この嘘、優しさとエゴが同じ形なのがいい。





