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発売日: 2026/09/17 | 著者: 汐見ろせ / さくら蒼
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ちょっと待って。幼少期に結婚を誓い合った御曹司が、花束抱えて店長の前に現れるって……その時点で夜更かし確定じゃないの。しかも「焦らす時だけイジワルな旦那様」って、もう。
昼は飄々、夜は執着——落差こそがこの作品の温度
ショップ店長として穏やかな毎日を送る百地史華の前に、花束を抱えた美男子が現れます。その正体は大企業の御曹司・五十川正宗。史華とは幼少期に結婚を誓い合った仲だと言うのですが、史華本人にその記憶はありません。覚えのない幼馴染からの突然のプロポーズ——ここから物語は静かに、けれど確実に彼のペースへと組み替えられていきます。
正宗はへらへらとして掴みどころがなく、感情を悟らせない男。けれど結婚は後継者になる条件だとも告げる。つまりこの結婚は、彼の事情と史華の事情が交差した契約でもあるわけです。そのくせ史華にだけは執着心やひねくれた愛情がちらつく。この「言い切らない感じ」がたまらなくないですか。契約という枠の中で、彼だけが先に心を縛られている。昼と夜の顔の落差が、そのまま彼の本音の露出になっているのよね。
契約結婚って、始まりは打算なのに途中から「どっちが先に落ちるか」になるじゃない。正宗はもう落ちてる側なのに、それを絶対認めないタイプでしょうね。あの焦らし方は、余裕じゃなくて、認めたくないだけ。
見どころ
- 「イジワルな旦那様」に変わる瞬間の落差:普段は感情を悟らせない正宗が、史華を焦らす時だけ別の顔を見せる。昼の飄々さを知っているからこそ、その切り替わりにゾクリとさせられます。
- 契約という建前の裏にある執着:結婚は後継者の条件——そう言いながら、史華への執着やひねくれた愛情が隠しきれない。理屈と本音がズレていく過程そのものが読みどころです。
- 覚えのない幼馴染という設定が生む緊張感:史華だけが記憶を持たない。その非対称さが、正宗の「一方的に誓った側」という立場を浮き彫りにしていて、物語全体に独特の湿度を与えています。
こんな人におすすめ
- ✅ 契約結婚ものの「打算から始まるのに、先に縛られてる方がいる」構図に弱い方
- ✅ 感情を見せない相手が、ある瞬間だけ執着をこぼす——その落差で眠れなくなる方
- ✅ 幼馴染・再会ものの「覚えてないのは自分だけ」という切なさを味わいたい方
単行本版は13話から18話に描き下ろし5ページ。つまり物語が一番「言い逃れできなくなってくる」あたりを、まとめて浴びられるわけです。昼の顔と夜の顔、どっちが本当なのかを確かめる夜になりそう。焦らされてるのは、史華だけじゃないのよね、たぶん。





