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▶ 『上京して転がり込んだ亡き父の仕事仲間の部屋で、寝たふりをしていたら『起きてるだろ』と低い声で言われて朝まで奥を突かれた話』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
父を知る唯一の男に抱かれる背徳と、諦めの悪い執着が織りなす濃密な一夜
就職を機に上京した藤枝ことは(22)は、家賃が払えるようになるまでの数ヶ月という約束で、亡き父の仕事仲間である須賀隆之(42)の部屋に転がり込む。血縁も姻戚関係もない、父と同じ会社で十五年組んだ相手。顔を合わせたのは父の葬儀と墓参りだけという関係性が、もうすでに背徳感の香りでいっぱいです。
1LDKの寝床は床に敷いた布団と隣のソファ。息を殺して眠るふりをしていた三日目の夜、暗がりから低い声が届く。「起きてるだろ」。この一言だけで、すべてが始まってしまう緊張感がたまりません。目を開けるまで何もしなかったという人物描写からも、強引さと一途さが同居する須賀さんの諦めの悪さが滲み出ています。
木造の古い部屋で声を出せば階下に響くという設定も、声を殺す背徳感を倍増させてくれる演出。読んでいるこちらまで息を潜めてしまうような、濃密な空気感がこの作品の魅力です。十五年のあいだ須賀さんが見ていたものが最後に明かされるという展開も、もう待ちきれません。
「起きてるだろ」──暗闇に響くたった一言が運命を変える
この冒頭の一文が、この作品のすべてを物語っています。寝たふりをしていることはの呼吸を、須賀さんは最初から見抜いていた。目を開けなければ何も始まらないはずだったのに、という言葉には、選択を迫られるヒロインの緊張感が詰まっています。
「目を開けるまで、その人は何もしなかった」という一文からは、強引なようでいて、ヒロインの意思を待つ執着の形が見えてきます。無理やりではなく、自ら選ばせるというスタンス。この諦めの悪さと一途さのバランスが、TLの理想を体現しているというか…。寝たふりという行為自体が「起きている」ことを暗に示している背徳感も、たまらない仕掛けです。
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